「正直どうでもいい?」

漫画 音楽 娯楽

この物語はフィクションです。「さよなら絵梨」

 

 

shonenjumpplus.com

 

 

 


2022年4月11日の0時、本日公開された藤本タツキ先生の「さよなら絵梨」という短編について
滅茶苦茶すき!!!!最高!!!!!!って感情と
バカにすんな!!!!!!って感情でごちゃまぜになっています。

ネットの意見に流されやすい性分なので、TLの芯を食ったツイートを見て自分の意見が書き換わらないうちに自分の感想をいったん整理しておこうかと思います。

前提としてチェンソーマンは大好き、ファンアパンチは好きだけど理解しきれない、っていう感じの人間です。

洋画が元ネタだったり作中に出てくる作品でもありますが、ファイトクラブくらいしかわかるものが無かったので、そこらへん絡めた言及はなにもできない・・・俺は無力で無教養・・・。

 

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まず、吸血鬼の美少女とのメロドラマ的な作劇として捉えるならば。
タツキセンセの描く「ヤバい女」像のド直球を放り込んでいてめちゃくちゃド性癖マンガだったな、っていう表層の話。

主人公とを結びつける「創作への執着」というのも説得力と切実さがあって好み。
吸血鬼としてのながい時を生きる彼女の虚無感。
一方で、刹那を切り取り作品に仕立てあげる映画を、人間でしか成しえない営みとしてどこか眩しく焦がれるような思いでいたのかと思うと、主人公との映画漬けの日々が彼女にとっても貴いモノだったのかもしれないよな。

 

あえて単調な4コマ漫画進行(からの破調としての大ゴマ)と、タツキセンセのあのタッチから醸し出されるドライなのにウェットな演出は、細かな部分には目をつむるとして(目をつむれるか?あの大オチで)上質な感動系ストーリーとして成立している。

とくにフィルムのような、スマホで撮影した映像を徹底的に漫画に落とし込んだ表現は、さらさらと読めるからこそ独特のテンポが生まれてくる。

ページのあっちこっちに目を走らせる普通の漫画とは違って、1点をながめてると勝手にカットが変わっていくような感覚、そういう意味でも映画的なのかもしれない。

漫画の技法には詳しくないので、あくまでも感じたものとして書き留めておく。

 

だからこの読み切りはただのクソ映画ではなく、
丁寧に丁寧に下ごしらえをして完成した一皿であることがキモなのだな。
それを木っ端微塵に吹き飛ばすからこそ本作「さよなら絵梨」。

 

主人公「優太」は信頼できない語り手ではあるのけれど
どこまでをフィクションと解釈するかにしても
作中で描かれる優太の感情はすべて、なによりも雄弁な真実だろうと思う。

虐待する母親への反抗、本当のことを映さない偽物の作劇、そして受け入れがたい死もなにもかも爆発オチでしか昇華しきれなかった処女作「デッドエクスプロージョンマザー」。

絵梨と出会ってからのフィルムは、とにかくはかなげで妖艶なクセのつよい彼女の魅力が全編みなぎるような描き方をしている。

絵梨をかわいく描けないとこの漫画=映画の力がそがれるだけあって、タツキヒロインの中でも最高の魅力を携えたファムファタールとして君臨していると思う。「極論、映画って女優を魅力的に撮れればそれでOKでしょ」ってポンポさんも言ってた。

 

最後の爆発オチも、真意はどうであれ確固たる意志であのド派手な大オチを選び抜いているんだから、意味を感じ取りたくなる。
感じ取る意味なんかねーーーよって作品にそっぽ向かれているけど、でも読み取ろうとすることが楽しいからいいのだ。

 

もしかすると母親同様、現実の絵梨は本当にロクでもない女だったのかもしれないし、彼女の死は本当(吸血鬼というのがウソ)で、彼女ともう会えない感傷を
そもそも「デッドエクスプロージョンマザー」のリメイク作として映画「さよなら絵梨」を考えるなら、爆発オチだって当然のことなんだよな。

 

 

それにしてもなにが本当かわからないこの感じ、
どう解釈をしても躱されるような、リアリティラインを透明化させているこの手つき、本当に意地悪だな・・・・・・。

 

「さよなら絵梨」は作者への信頼を損なう可能性を作者自ら放り込んでいるし
それどころかあまねくフィクションすべてを信じられなくなるような危うさまで突き進んでいると思う。「ぜ~~~んぶ作り話!おれの妄想!」って言われて醒めない読者はそうはいまい。
どれだけ好意的に解釈しても「最後に爆発させてなんの説明もなく終わったクソ映画」っていう評価は免れない。だがすべて計算づくでやっているのが分かるから、よけいに悪質なのだ。余計に最悪なのだ。


200ページかけてこんなオチを食わらせてくる、最高級の悪ふざけ。
なぜなら、この漫画を読んでまっさきに浮かんだ感想、作者に先読みされてぜんぶ作中で言われてるのだから。
学校の体育館で座って「なにを見せられたんだ?」と困惑したり憤ったりの生徒A,B,Cが俺たちなのだ。

もう全部わかってて、読んだ読者がどう感じるかも織り込み済みで、このサイテーな爆発オチをやったんだ。映画好きな作者が一生に一度だけ使える必殺技だよな、漫画で爆発オチ。フラクタル構造(使っておくとなんとなくかっこいい評論表現です)があまりにも気持ちよくハマってくるので、読み終わって整理していったら「お見事!!!!!!!」としか考えられなくなった。

連載でやったら大炎上だし(とくにチェンソーマン2なんかでやらかしたらもう)、でもこの爆発オチの威力をめいっぱいまで引き上げるにはたっぷりの助走が必要だし。

最高火力で爆発オチをブチかますには「チェンソーマン」からの「ルックバック」でじっくり読み込もうっていう読者がワンサカいる今、読み切りでやるしかねぇ!!
っていう作品をめぐってのリアルな状況からもこの作品の意図が感じられるのが余計に最高。大馬鹿だろ。

 

後半になると、ここで「終」って入れられそうだな~と感じられるようなシーンがいくつか続いていく。それらを超えていくととびきり美味しいデザートのような爆発オチが待っている。

でも爆発で終わるからこそスッキリする。こんな不条理も愛おしくなるのは、いくつかの"本当"が心に刺さっているからなんだろう。


ほとんどなにも信じられないこの作品で本当だったものは
語り手である主人公の感情と、例えば優太の父親が語るような創作者の矜持。絵梨が抱く創作への情熱と深淵。創作者は創作物をどう描いてもいいしどう扱ってもいい。ただそこには傷つく覚悟が伴う事。
ぼくら読者はそれを肯定してもいいし、Noを言ったっていい。白けたんならそういって良い。そもそもが虚構なのだから、なにが本当かも全部こっちの気分で受け取ればいい。

訳知り顔のオタクがネットでフニャフニャ言うのより、この作品を読んで純粋に困惑している人の声を聴いてみたいな。


「この物語はフィクションです。」
分かっていてもその虚構に思いを馳せるし、癒されるし、興奮するし、ともに絶望ができる。俺は漫画やアニメや音楽が大好きで、それは全部作り物と分かっていて、でもなーんにも良いことないような日常に、そのひとつまみのファンタジーが、欲しい。

 

こんなクソ映画みせられたのに、翻ってとんでもなくデッカイ創作愛をぶつけられて、マジでなんなんですかコレ?

 

1週間後と10年後

日記。

今日の昼頃、Googleくんがなんかポップアップで「もうすぐ誕生日ですね!」みたいな告知をしてくれたが仕事でそれ所ではなかった。祝いのメッセージをスワイプで消し飛ばしたもうすぐ30歳。

平日木曜、仕事終わりに我慢ならず駆け込んだサウナで肉体を高温でいじめたのちこれを打ち込んでいるわけだが、前回の更新から半年くらい経っている。ドライヤーで乾かしたのにまだ汗が引かないので髪がすこし濡れている。この半年なにをしていたのか思い出せない。

 

気がついたら三十路直前で、なんとなく人生のわりかしキリのいいタイミングの気がしている。いっときは、ほぼ毎日更新していたブログ。今では仕事でイヤというほど日常的に文章を打ち込んでるのでいまいちモチベが出ない。まあそれでも、せっかくだしこのリアルを書き残しておくかという具合である。

 

1週間後に30歳になるらしいが、サウナでボケーっとしてても仕事の心配事と明日のスケジュールのことばかりでまったく気が休まらないなかでは何の感慨も湧かない。間に合わなかった見積もりと、明日上司から指摘されるであろう会議資料の不出来さを思いながらこの日はまったく無感動に記憶から消えていくだろうな。TwitterはRTしかしてないからその日何をしてたかなんて思い出せない。サウナあがりの背中がすこし冷えてきたのでガウンをここで羽織る。

 

 

10年後なにか気が向いて10年前の自分の行動を見てみたくなった時のためにこれを書いている。

あとは、サウナ入ってたら久しぶりに大学時代を思い出して、放置しているこのブログをたまには動かそうかと思った次第。そろそろ帰ろう。Spotifyで最近聞いてるのは80年代アイドルソング。矢川葵さんのコンサートに今月行くので、予習を兼ねて。

 

 

推敲もなしにこれをアップするけど、このあと家に帰ったら寝るまで1時間くらいはエルデンリングを触ろう。サウナ入ってて聞けなかったミリラジを聞こう。そんな一日。リハビリを兼ねて。

 

シャニマスサマーアイドル2021反省会(1年ぶり2度目)

 

ということで2021年の夏が終わりました。お疲れ様でした。

昨年に引き続き、反省会を執り行います。

 

(昨年)

 

まず前年から大きくレギュレーションが変わりました。(同じルールで開催されるわけないが?

まず昨年は飲料、日焼け止め、花火大会など夏らしい広告の仕事にアイドルを推薦していくという名目があったが今回は廃止。

「フレッシュサマー部門」「魅惑の夏部門」「輝け!シャイニー部門」という3つのオーディションに応募するというかたちとなったことで、前年のような広告コピー的な見せ方というより、推しアイドルの推薦文のようなスタイルがおそらく重視されるような形式となっている。

当方、それをガン無視して前年同様にポエムをしたためた。よろしくどうぞ。

また今回は優勝作という概念もなくなり、シンプルに投票企画となった。

 

昨年は商品だったりシチュエーションが明確に用意されていたのでかなりコピーも作りやすかったが、今年はしばりが緩んだことで逆にやりづらくなってしまった印象ではある。そもそも「フレッシュサマー部門」「輝け!シャイニー部門」って何がちがうかよくわからん・・・!

 

また今回扱いに困ったもうひとつの要素がパラメータだ。

前年のようにアイドルを選び、イラストを選び、文章を入力すると現れる。

 

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これはランダムで4つ項目が選ばれるほか、自由記入欄がひとつあり「切なさ」でもふざけた内容でも入れられるという作りだった。

この「パラメータ」がとにかく活かしづらい!

活かしづらいってことはもう運営的に前年のようなポエムはお呼びではなかったのだろうと思う。

キャッチコピーに関連した項目を苦し紛れに入力したりするばかりで、この自由記入パラメータをつかってなにか遊べないかとかなり悩んだが、うまく浮かばなかった・・・・・・。

どころか、意図せず「クール」とか「お姉さん感」みたいなパラメータが浮上し、「いやそういうことじゃあ、ねんだよな・・・」と0とか1とかにしてなぜかションボリするような感じになっていた。

パラメータ回りに関しては活かし方が難しかった。もしかしたらキャッチコピー1本勝負ではなくすことで参加を敷居を下げる狙いがあったのかもしれないけれど、どうだろうか・・・。

 

閑話休題

 

それでは募集期間をおわったので自分が投稿したものを貼って振り返っていこうかなと思います。来年に生かすために・・・!
(普通に考えて自分のポエムを改めてブログに貼りながら振り返るという痛々しさよ)

 

前回2020はしばらくしたらツイッター上での画像リンクが切れた?のか、投稿作品があとから振り返ることができなくなった。見返したいものがある人はローカル保存をおすすめします。

 

 

 

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リリースされたばかりの「拝啓タイムカプセル」を聞きながら作ったやつ。青春、放課後を背負っているユニットだからこそ過去にも時限を思わせる曲はあったけど、「拝啓タイムカプセル」はそれが顕著だなと思う。放クラは永遠を想っていてほしい。

 

 

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短歌の下の句のような言い回しを目指したやつ。ただ抽象的に切り取りすぎて作ってる自分もぴんとこない描写になってしまった。祭りで人が行き交う音とか、浴衣がゆれてかすかに鳴る擦れたような音とか、そういうのを目を閉じて感じているようなシーンにしたかったのだが、「ふるえるまぶた」に飛んだことで視点がブレてしまったように感じて反省。「ふるえるまぶた」ってフレーズがふと浮かんで使ってみたくなってしまったせい。七字でかたまりのある文章ってそれだけでリズミカルでよい。

 

 

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Grapevineの「ナツノヒカリ」を聞きながら。ワードも拝借。

イラストが真昼間ではなくて、午後4時くらいの日が傾いていくさなかのような空色に見えたので、夕方にすこし空気がまろやかになる夏後半の気配を表現して見たかった。あとは夏の光に接続できそうな前振りを考えたら、なんか歌詞っぽいコピーになってしまったなと思う。無意識につなげてしまったけどたぶん何らかの曲のフレーズをうっすらパクってる気がする、こわい。

 

 

 

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いちおう、いちおう、生身の三峰結華を応援しているものとして、アイドル三峰結華に挑もうかと挑戦したもの。

注意深く、思慮深く。けれど「もしも」を想うときだけすこしだけ心のガードをゆるめてくれはしませんか?

三峰の中には明確にお姉さんモードがきっと存在していて、そういう時はこれくらいの浮かれ方はしてほしい。

 

 

 

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透のネタを考えるときは余計に言葉をそぎ落とす意識が働く。最小限で膨らむ言葉をなんとか探した結果のこれ。昨年コピーを考えたときにもあったけど自分の中の浅倉透像として、じつはなにかを強く願っているような、密かな求道者的なイメージがあり、そういうシンパシーを周囲に振りまく存在として、「叶う」というある種スピリチュアルなワードを握ってもらいたくなったというか・・・

あとこのイラストがもう好きすぎるため今年も使用しました。

 

 

 

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たまゆら」を使いたかったのと、彼女に名前にかけて「火に近づく」というのをおり込みたかったやつ。結果たまゆらは欄外に。炎上的なニュアンスではなく、純粋なるものとして火と彼女を重ねたかった。七草にちかは火だと思うので。

 

 

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花に染む」という漫画のタイトルがめちゃくちゃかっこよくてシンプルにそこからパクってしまった。引用元である西行の「花に染む 心のいかで 残りけん 捨て果ててきと 思ふわが身に」の意味も踏まえつつも少女漫画チックな解釈もしつつ。

 

 

 

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イラストを見ながら「穴をあける」 って予定を守れないときにも使うよなーという所から発展させて考えたもの。
特にpSSRのカードイラストはすごくP側を信頼してくれているようなシチューエションが多くて、ちょっと気後れしてしまう個人的な感覚があり、その反逆として裏切ってしまってもなおそれを赦してくれるような甘えを入れ込みたかった。

もはやアイドルを輝かせようという目的を完全に見失い、自己嫌悪と酌量のみで突っ走ったので個人的には好き。(企画としてはダメだろ)

 

 

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こねくりまわした結果、抽象表現に逃げてしまった感ある。イラストが、狭い隙間からのぞき見るような構図だったので、罪の意識として「檻」を持ち込んで、その意識を両者共有してしまったような相互性も表現出来たら・・・と失敗作を説明するのダサすぎ。やめだやめ!しゃべればしゃべるほど樋口の目が細くなっている!

 

 

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アイドルになってきっとこれまで以上に離れている機会も増えたんだろうなぁと思いながら作った。アンカーボルトソングのシナリオもイメージしつつ。これはもう絵が良すぎるからなんとでもなる気がする。

 

 

 

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締切近くになって、最後のために作ったもの。夏の終わり感を出したかった。こういうコピーっていかに日常のなかの「かけがえなさ」を切り取れるかという部分のセンスが問われる。結果的にはうーん・・・。

 

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また今年も恥ずかしいことを書いてしまったな。次作を振り返ってぐだぐだと・・・。

でもシャニマスに触れているときってポエジーが高まってる一時でもあるので、これからもこういうアホをやっていきたい。来年も頼むな。

 

シャニマスサマーアイドル2022 

 

 

 

 

関ジャムでやってたJ-POP20年ベスト30をいまやる回

いまさら?って感じで・・・

 

 

2000~2020年の範囲で、J-POPベスト30曲を選んでみようという、
今年の3月ごろ音楽クラスタのひとたちが結構話題にしていたこの企画。

ぼんやりと「自分ならなにを選んだだろう」を考える程度でしたが・・・・今更ながら友人からの呼びかけもあって、自分でも考えてみたのでちらほら書いてみるとします。

 

それにしても20年分のベスト30を決めるのなんて無謀で
おそらく一週間後、一か月後にでもなれば順位変動は間違いなく起こるだろうとは思うけれど・・・まぁ現時点での暫定版ということで。

とりあえず好きな曲30曲について軽く書いていきます。

 

 

↓↓↓

 

 

「そもそもJ-POPとは何ぞや」というのを改めて考えることにもなってきた。
例えばBUMPはもうJ-POPと言って差し支えない・・・それなら例えば凛として時雨とかゆら帝なんかどうだろう。とか考えだしたらもう迷子である。同じような問題で「アルバム曲を選べるか」という点も悩ましい。

あまりにも問題がデカすぎるため今回は自分なりに避難方法・・・というか基準を考えたうえで選びました。

 

・シングル曲であること
・もしくはMVが制作されていること(アルバム曲であってもOK)

 

上記は「セールスを意識して世に出た楽曲だから」という解釈によるものです。ポップスかどうかという基準は本当に難しいので、商業用のラッピングがされているかどうかで今回は選びました。
ポピュラー音楽という考える以上はその条件はいるのかなと思いつつ、「商業用」という響きはイヤだなぁとも思いつつ・・・まぁ個人的なしばりです。

さくさくと各曲ふれながら行きたいと思います。

 

 

 

 

30.キラキラ/aiko

前までaikoの曲は触れ難かったというか、男が入り込んでいい世界なのか抵抗があった(今思えばなんのこだわりかわからない)が、この曲のサビがあまりにも好きになってしまい全部吹っ飛んだ。

羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる
そうやって悲しい日を越えてきた

羽と深爪と指輪の事件を同列に語る、日常と非日常のあいまいな感覚と、それを「帰ってきたら話すね」とフランクにでも大切に胸にしまう風景、きれいだよな。

 

29.ストラトキャスターシーサイド/Suspended 4th

必殺技の連発みたいなアホ曲。それがまた惚れ惚れしてしまう。タフネスあふれる音像、ノージャンルなメンバーの風貌、なにより「カッコいい」を詰め込んだキメッキメの曲展開。初聴きから好き。

 

 

28.Sexy sexy/竹内電気

いまが夏だからメチャクチャこの曲の気分になってる。

今でもONIGAWARAで最高のPOPSを紡いでくれているが、竹内電気時代のこの曲のイントロは自分史上最高の夏メロだと思う。イントロのサティフォのギターだけで涙腺が開かれる。

 

 

27.銀河/フジファブリック

フジファブリックはここから知ったというロキノンキッズは多いと思うがご多分に漏れず。不気味でフェチっぽくてくぐもった世界観。それまで聞いてきた音楽にはない空気感が好きで、邦ロックを掘り進めるスタート地点になった気がする。
夜きくフジファブは銀河か夜明けのBEAT。アルバムならCHRONICLEよ。

 

26.underworld/メレンゲ

メレンゲのなにが好きかというとあえて言ってしまえば「スゴそうじゃなさそうな所」。実際はスゴいんだけど。ヘナチョコな文学少年が世に出てきてしまったようなか細い存在感。それがたまらなく愛おしかった。春のようなやわらかなポップスが数多くあるけど、冷たく壊れそうな世界が広がるやや異質なこの曲がとても好き。

 

25.アイネクライネ/米津玄師

ハチ時代もちらほらとは聞いていたけど、ゴーゴー幽霊船も聞いていたけど、アイネクライネを聞いた時は「もう絶対うれるじゃん」と思った。爆売れした。よく聞く米津曲は別だけど、いまでもいちばんいい曲だなと思う。

 

 

24.染まるよ/チャットモンチー

世代的にガールズバンドの勢いが増していくのを肌で感じていたが中でもチャットモンチーの存在感は格別だったな。ふだんバンドとか聞かないクラスメイトもシャングリラのMVをみて「ボーカルめっちゃかわいい」と騒いでいたとかそういう記憶もあるが、やはりド直球にカッコよさでぶん殴ってこられる感覚が素晴らしかった。
女子っぽい憂いを歌った曲も良い曲が多くて「染まるよ」は中でも1番好きです。

 

23.桜のあと (all quartets lead to the?)/UNISON SQUARE GARDEN

ニゾンのクサくてイイとこ全部入り。コテコテだけど「愛が世界救うだなんて僕は信じてないけどね」のオタクくささが吹き上がる強烈なフレーズが大好物。

 

22.眩暈/鬼束ちひろ

「私とワルツを」か「ROLLIN'」か・・・と悩んだけれど1番よく聞いた1stアルバムの中でもこの曲。歌詞も歌唱も、すごく女性らしいしなやかさや脆さ、強さを感じられる。お気に入りのヒロインを思いながら聞くだけでマジで万能イメソンとして効力を発揮する。


21.サクラあっぱれーしょん/でんぱ組.inc

アイドルっぽくて、オバカっぽくて、オタクっぽくて、お祭りっぽくて・・・・それら全部を1曲に違和感なく落とし込んでいるのがすごすぎる。アイドルのパーティソングの決定版という感じで自分のど真ん中にある曲。個性とクオリティの両立という観点でも歴史的な1曲だと思う。

 

20.アカツキの詩/スキマスイッチ

メロディメーカー・スキマスイッチの中でもトップクラスの甘酸っぱい歌メロだと思うし、いちばんど真ん中のスキマだなと思う(日本語よ)。3rdアルバムのころのスキマスイッチは脂がのりにのっていて全部いい。この曲はならにMVもかなりよく出来ていて、童話的な世界観がこの曲をさらに愛おしいものにしているなぁ。

 

 

19.月曜日/無菌室/People In The Box

大学時代にめちゃめちゃよく聞いたバンドだったし今でも発作のように聞きたくなるバンド。活動やスタンスもすごくコンセプチュアルでカッコいいミュージシャンだと思う。歌詞もメロディも複雑怪奇なものが多いんだけれど「聴き所」をちゃんと用意していて周到にこちらに突き刺してくるポップセンスの悪用がSっぽくてたまらないんですよね。

 

18.さくら/syrup16g

解散直前のラストアルアムのリードナンバー。春らしい別れの歌として聞きやすいと思うし、バンドにケリをつけるという側面もあって自分の中ではsyrup16gはこの曲をもって完結をしたという印象が大きい。生き急いで押し潰されて空中分解したバンドの生きざまを「これはこれで青春映画だったよ 俺たちの」と歌うカタルシス。しかしこのアルバムの制作自体、もはやバンドとしての体をなしていなかった。破滅のふちにたち、不格好に笑っている男が浮かぶ一曲。

 

17.HANABI/ill hiss clover

ギターロック×ダンスミュージックでとことんスタイリッシュに仕上げた曲。これほどの曲を作っておいてほぼ売れずに去ってしまったのが信じられない。夜ひとりであるきながらこの曲を聞くと最高の陶酔感。

 

16.憂、燦々/クリープハイプ

「イト」と悩んだ。曲自体は具体的な描写の少ない、空白のおおい曲なんだけれどMVで一気に情報量が増える(MVの物語が解釈のすべてではないが)。

うだるような夏に思考がやられて、すごくピュアな依存心だけがむき出しになってるような歌。こういうのをやったらクリープハイプは本当にうまいな。

 

15.だから僕は音楽を辞めた/ヨルシカ

いま聞いても致命傷。もう10年はやくヨルシカが現れていたら10代の俺はもう死んでたと思うと恐怖しかない。ミュージシャンが音楽について歌う曲は「東京」と並んで名曲が多いテーマだと思う。強烈な挫折が、絶望の深さが、逆にそこに込められた信念や情念を感じさせてくれる。

 

14.youthful days/Mr.Children 


小学生ながらに「なんて天才的に爽やかなメロなんだ」とビビりおののいた曲。憧れの青春像をここで確立させたという可能性もある。ちゃんとミスチルと意識して曲を聞き出すのはそこから少し後の「sign」とか「未来」とかのころなんだけど、2000年代のミスチル曲で1番好きかも。

 

13.記念撮影/BUMP OF CHICKEN


いま自分が好きな音楽の多くがBUMPの影響化にある音楽という感覚がある。1番よく聞いたアルバムは「ユグドラシル」なんだけど、最新作の「aurora arc」がとてもよかった。変わったことはたくさんあるけれど昔のままのBUMPが最高の進化をして、まだ俺の隣にいてくれたんだなという感覚(ある時期、遠くにいってしまった感じがあった)。アルバム通して素晴らしいが1番好きな曲を今回は選びました。


12.きらきら武士/レキシ


すごくJ-POPな曲なんだけどJ-POPすぎない感じ、あえてダサいのがオシャレな感じ、一歩間違えるとめちゃくちゃムカつく感じ、でも全部黙らされる、甘いメロと気持ちいいディスコビート、椎名林檎の使い方として最高な感じ。

 

11.正夢/スピッツ


この時期、スピッツはなにやら亀田アレンジでこってりとした曲が増えていた時期。それの賛否はあるけれど、この曲はスピッツらしからぬコッテリ感が抜群に効いている。スピッツを愛しているのでいうけれどこの曲は名曲然としているようだが実はそれには失敗していて、でもその間の抜けた感じもすべて計算のもと、「愛は必ず最後に勝つだろう」なんて使い古しのペラペラなメッセージを照れ隠しで入れちゃう、そういうセンスが大好き。


10.夏陰/スガシカオ


スガシカオのアコースティックなバラードはどれも最高。中でもこの曲が描く、終わりかけの夏に後ろ髪ひかれているような感傷や風景はもう大好物。繊細でかつちょっと投げやりな歌声も世界観にとてもあっている。


9.金星/女王蜂


女王蜂ってこの曲が出るまで「デスコ」のイメージで固定されていたのだが、この曲で完全にヤラレてしまった。ファンクでディスコでちょっと懐かしいムード。一夜をめぐる刹那的な感情の交差が、アヴちゃんらしい女声と男声の切り替わりでドラマティック。ひとクセある女王蜂楽曲でもかなり普遍的な一曲だと思う。


8.世界を変えさせておくれよ/サンボマスター


サンボマスターの良いとこ全部盛りか?むちゃくちゃな大言壮語を信じさせてくれるこの熱量。願っているのは「君とキスがしたい」ってことなんだけど、それを叶えるために世界ごと変えるしかないという思いつめ方が正しくロックンロールだな。3分に満たないのに緩急鋭く狂騒から感傷まで一気に駆け抜ける。

 

7.有心論/RADWIMPS


今となっては結構まえの曲だが、自分の世代でRADといえばこの曲な感じではあった。まぁ曲もMVもティーンネイジャーのやわやわな感受性をぶっ刺す凶器のようなエモ曲なので仕方ないね。達観ではなくむしろ至近距離から覗き込んで感受性を揺さぶってくるRADの世界観はあの時たしかに同年代の空気を変えたように思う。

 

6.君はロックを聴かない/あいみょん

シングル曲は基本的に脱臭された商品をリリースしてくれているあいみょんだがこの曲はすごく「我」を感じられる。

好きな音楽を明かしてそれを君に聞いてもらうってシチュはもう最後の審判で、好きと言ってもらえたら人生全肯定だしイマイチな反応だったらもう再起不能なんですよ。それくらいに自分そのものな「1曲」があるということ。その感覚を切り取った時点で名曲。

 

5.Everyman,everywhere/GRAPEVINE

中古で買ったLifetimeでワッとなって急いでCDショップで新譜を探して、当時比較的でたばかりだったこのミニアルバムを買った思い出。全体的に内省的で今よりもっと皮肉ばかり吐いていたころのバンドの空気感がよく表れている。間奏のストリングスのメロディから大サビへの接続でいつも大空に吹き飛ばされるような感動。

 

4.或る街の群青/ASIAN KUNG-FU GENERATION

アジカンは思春期のサウンドトラックだったからどうしたって上位に来る。アルバムの流れで聞きたいけど単発としても映画主題歌としても抜群の爽快感。あとこの曲に「或る街の群青」とつけるセンス。或る街の群青。こんなかっこいい字面ある?

 

3.水星/DAOKO

クラブカルチャーへの恐れが憧れに逆転し、ラップミュージックで初めて夢中になったし、DAOKOというアイコニックなキャラクターが一機に自分の趣味趣向を広げてくれたなと感じる。この曲とMVはセット。人生で1番見たMVはこれ。

 

2.羽根 ~lay down my arms~/Cocco

諦めと哀しみがあって、すべてが壮大で美しい。結晶のような一曲。Coccoの母親のようにも幼い女の子のようにも聞こえる歌声が大好きなのだけど、この曲の歌詞のサビの包容力はトップクラスだと思う。

この次のシングル「焼け野が原」でCoccoは活動を休止するがそれも見越されている、ひどくやさしい滅びのうた。

シングルに収録されているCW曲「箱舟」も見過ごされがちだがとんでもない名曲。


1.ミュージック/サカナクション

「三日月サンセット」か「エンドレス」か「ユリイカ」か「NFIG」か・・・と悩んだけど代表曲になった。この曲がサカナの最高到達点とさえ思う。この曲みたいなひねった曲構成をそれまでなんどか試していて、満を持してそれを代表曲に押し上げたその執念。サカナクションが歩んだ歴史がこの名曲につながった、そのストーリーも含めてどうしようもなく特別な一曲。

 

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そんなこんなで30曲でした。

あえて順位をつける、というところが酷でありこの企画のミソという感じなんですね。うーん、ぜったい来週には変わってる・・・。

 

振り替えれるようにプレイリスト化。

30位→1位の順です。

 

 

 

 

君と海について、あるいはその隔たりに『夜と海』3巻

 

夜と海 3巻 (ラバココミックス)

夜と海 3巻 (ラバココミックス)

  • 作者:郷本
  • 発売日: 2021/04/15
  • メディア: Kindle
 

 

「夜と海」完結となる第3巻が出ています。

遅くなりましたが、非常にいい作品でしたので感想でもつらつらと。

 

 

久しぶりに「素晴らしい漫画と遭遇できた」と思えた。

漫画感想をおもに前世ブログでやっていたころから漫画の読書量は半分くらいに低下してしまっている。漫画をかってもすぐに読むのではなくてしばらく置いてから読むようなスタイルになった(電子書籍にかなり切り替えてセール待ちしていることもある)。

そんな中でも、新作で、紙の本で、全3巻とコンパクトにまとまった佳作を読んだことで、ちょっと久しぶりに嬉しくなったんだよな。そりゃきっと俺の知らない、けれど俺にドストライクな作品はまだまだいくらでもあるんだろうが。

 

あまりに関係のない書き出しになってしまったが、とにかくこの漫画が素晴らしく、そしてたまらなく美しい作品であることをまず伝えていきたい。

 

 

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まずこの作品は本当に絵が素晴らしくて。

たっぷりと情感が含まれててもう滴りそうなくらいタッチのしずる感が美しさよ。
その質感が物語そのものとリンクしていて、とくに心象風景として海洋生物がおおく登場するのだが、すべてがきちんと登場人物とつながっている。言葉ではなく感覚や空気感として、表現がリリカルにこちらへ向かってくる。すごく立体感のある作品になっていると思う。

距離感になやむとき。すこし寂しいとき。自分の道をみつけられないとき。日々を惜しくおもうとき。

それら感情は、言葉にすれば「そういう感情」と断定されてしまうけれど、この作品は基本的にそこを明らかにすることはない。あえて暴きたてることはしない。

言葉とことばの行間や、視線や表情。そして心象風景を反映した海中や、美しくて変わらしくてときおりグロテスクな海洋生物たち。

 

 

 

主人公は2人の女子高生。
なにか不思議なことが起こることもない、静かな箱庭的物語だ。
けれどこの作品は強い引力を持っている。ページの隅々にまで張り巡らされた巧妙な演出、情念のようなもやの漂う空間、そして読書体験と物語がぴったりと重なる不思議な感覚によって、強烈に惹かれてしまうのだ。

「なにを考えているのだろう」「なにを欲しがっているんだろう」「私をどうおもっているんだろう」

そんな疑問にすべて答えがでるわけがなくて、でも知りたいから相手をよく観察するし、言葉をかみしめるし、あらゆる機微を読み取ろうと苦心する。そんな作中のキャラクターの姿勢と、この作品に挑むときの我々読者の感覚は自然とシンクロする。

思考がしずかに、物語のなかへ、そして2人のまとう空気感へ浸透していく感覚。埋没できるし、したくなる。そういううれしい世界観が広がっている気がする。(2人の間に挟まりたいとかではなく)

 

最終巻となる第3巻では2巻から引き続きサブキャラクターについても深堀りされていく。先生のエピソードなんかはとくに、若者がゆく未来と、元若者としての視点が交差するビターな風景が感じられた。相乗的に、主人公たちのこの限られた時間がすこしずつ消費されていきやがて無くしてしまうことを意識させられる。

しかしながら憂いとざわめきに苛まれながらも、結局のところこの作品の独特のテンポ感は憂鬱に染まりきらず、止まらず、ゆらめくように描かれていく。

ある種の空元気のような、ドライな感覚も多分に含まれているように感じる。

  

 

 

  ようやく心を開けた、ように見えてまた距離をとられて。

そんなふうにつかず離れずの高校最後の1年。夏がきて、冬がきて、そして春が来るころにも・・・・・・彼女たちは彼女たちのまま。そこにはもどかしさも、恋しさも寂しさも、「そういう関係だったでしょ」というある種の諦観と。

作中でも、本当にあっけないほどに時が流れていく。もっと読みたい、もっと浸っていたいというこちらの感傷もあっけなく霧散していく。

そのうえで、実験的なコマ割りや演出がつねに張り巡らされている。そういうちょっとアバンギャルドな風味もかっこいいんだよな。

 

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このエピソードは「見上げる」 という動作がひとつのキーとなっているのだが、ところどころに挿入されるカット(画像でいう一番したのコマ)などで物理的に現実世界を見上げる構図になっている。心象風景と現実がつながっている表現としてとてもおもしろくて、しかも見開きとして非常に美しく組み上げられている。

このページだけではなく、もうどのエピソードにも「おっ!」となるような仕掛けや演出が施されている。そういうのをひとつひとつ眺めているだけで嬉しくなるし、その環状が見事に物語と地続きとなっていることもたまらなく嬉しいのだ。

 

将来を決めることなんて高校生には当然難しくて、でもそれを決める理由のひとつが「君」とかであった場合。

なんかもうそれって、永遠の友情が存在するのかとかどうとかよりよっぽど深い楔が人生に打ち込まれているようでメチャクチャ眩しい。

踏み込まなくても、大事な言葉を交わさなくても、約束なんてしなくても、それほどまでの深い影響を他者に与えているということの重みと尊さよ。

 

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徹頭徹尾、言葉の足らないふたりの漫画だ。だからこそ愛おしい。
足らない言葉をかけらがそこらじゅうに漂っていて、それがあまりにも切なくて可笑しくてが読んでて顔面がグチャァとなる。

「なにかを伝えたい」という意思の断片だけがそこにあり、きっとそれはお互いにそれとなく知っているんだけど・・・そんな遠さが、そんな隔たりが、言葉を交わすことのない美しい時間をより結晶のようにここに留めている。

 

私たちは多分

そこに全部

置いてきたんだと 

なんとなくそう思う

 最終話で語られている言葉。すべてが過去となり、その結晶を眺め続ける。

 

余談だが 

1巻2巻3巻と表紙だけ見てみると、2人の関係性の変化が表れているし、うしろにある満月モチーフのような丸模様がどんどん青⇒橙へと変色していっている。
時間によって表情をかえる海を表しているのだろうか。まぁなによりこの色合いというかデザインとしてあまりにも美しくて、そのために俺は本作を紙で購入している所はある。

 

作者の郷本さんはかなりの実力派だと思う。この作品と同時に描かれていた猫漫画がまだしっかりと読めてはいないが、こんなに見せつけられたら他の作品も追いかけざるを得ないよな。新作が楽しみです。