「正直どうでもいい?」

漫画 音楽 娯楽

関ジャムでやってたJ-POP20年ベスト30をいまやる回

いまさら?って感じで・・・

 

 

2000~2020年の範囲で、J-POPベスト30曲を選んでみようという、
今年の3月ごろ音楽クラスタのひとたちが結構話題にしていたこの企画。

ぼんやりと「自分ならなにを選んだだろう」を考える程度でしたが・・・・今更ながら友人からの呼びかけもあって、自分でも考えてみたのでちらほら書いてみるとします。

 

それにしても20年分のベスト30を決めるのなんて無謀で
おそらく一週間後、一か月後にでもなれば順位変動は間違いなく起こるだろうとは思うけれど・・・まぁ現時点での暫定版ということで。

とりあえず好きな曲30曲について軽く書いていきます。

 

 

↓↓↓

 

 

「そもそもJ-POPとは何ぞや」というのを改めて考えることにもなってきた。
例えばBUMPはもうJ-POPと言って差し支えない・・・それなら例えば凛として時雨とかゆら帝なんかどうだろう。とか考えだしたらもう迷子である。同じような問題で「アルバム曲を選べるか」という点も悩ましい。

あまりにも問題がデカすぎるため今回は自分なりに避難方法・・・というか基準を考えたうえで選びました。

 

・シングル曲であること
・もしくはMVが制作されていること(アルバム曲であってもOK)

 

上記は「セールスを意識して世に出た楽曲だから」という解釈によるものです。ポップスかどうかという基準は本当に難しいので、商業用のラッピングがされているかどうかで今回は選びました。
ポピュラー音楽という考える以上はその条件はいるのかなと思いつつ、「商業用」という響きはイヤだなぁとも思いつつ・・・まぁ個人的なしばりです。

さくさくと各曲ふれながら行きたいと思います。

 

 

 

 

30.キラキラ/aiko

前までaikoの曲は触れ難かったというか、男が入り込んでいい世界なのか抵抗があった(今思えばなんのこだわりかわからない)が、この曲のサビがあまりにも好きになってしまい全部吹っ飛んだ。

羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる
そうやって悲しい日を越えてきた

羽と深爪と指輪の事件を同列に語る、日常と非日常のあいまいな感覚と、それを「帰ってきたら話すね」とフランクにでも大切に胸にしまう風景、きれいだよな。

 

29.ストラトキャスターシーサイド/Suspended 4th

必殺技の連発みたいなアホ曲。それがまた惚れ惚れしてしまう。タフネスあふれる音像、ノージャンルなメンバーの風貌、なにより「カッコいい」を詰め込んだキメッキメの曲展開。初聴きから好き。

 

 

28.Sexy sexy/竹内電気

いまが夏だからメチャクチャこの曲の気分になってる。

今でもONIGAWARAで最高のPOPSを紡いでくれているが、竹内電気時代のこの曲のイントロは自分史上最高の夏メロだと思う。イントロのサティフォのギターだけで涙腺が開かれる。

 

 

27.銀河/フジファブリック

フジファブリックはここから知ったというロキノンキッズは多いと思うがご多分に漏れず。不気味でフェチっぽくてくぐもった世界観。それまで聞いてきた音楽にはない空気感が好きで、邦ロックを掘り進めるスタート地点になった気がする。
夜きくフジファブは銀河か夜明けのBEAT。アルバムならCHRONICLEよ。

 

26.underworld/メレンゲ

メレンゲのなにが好きかというとあえて言ってしまえば「スゴそうじゃなさそうな所」。実際はスゴいんだけど。ヘナチョコな文学少年が世に出てきてしまったようなか細い存在感。それがたまらなく愛おしかった。春のようなやわらかなポップスが数多くあるけど、冷たく壊れそうな世界が広がるやや異質なこの曲がとても好き。

 

25.アイネクライネ/米津玄師

ハチ時代もちらほらとは聞いていたけど、ゴーゴー幽霊船も聞いていたけど、アイネクライネを聞いた時は「もう絶対うれるじゃん」と思った。爆売れした。よく聞く米津曲は別だけど、いまでもいちばんいい曲だなと思う。

 

 

24.染まるよ/チャットモンチー

世代的にガールズバンドの勢いが増していくのを肌で感じていたが中でもチャットモンチーの存在感は格別だったな。ふだんバンドとか聞かないクラスメイトもシャングリラのMVをみて「ボーカルめっちゃかわいい」と騒いでいたとかそういう記憶もあるが、やはりド直球にカッコよさでぶん殴ってこられる感覚が素晴らしかった。
女子っぽい憂いを歌った曲も良い曲が多くて「染まるよ」は中でも1番好きです。

 

23.桜のあと (all quartets lead to the?)/UNISON SQUARE GARDEN

ニゾンのクサくてイイとこ全部入り。コテコテだけど「愛が世界救うだなんて僕は信じてないけどね」のオタクくささが吹き上がる強烈なフレーズが大好物。

 

22.眩暈/鬼束ちひろ

「私とワルツを」か「ROLLIN'」か・・・と悩んだけれど1番よく聞いた1stアルバムの中でもこの曲。歌詞も歌唱も、すごく女性らしいしなやかさや脆さ、強さを感じられる。お気に入りのヒロインを思いながら聞くだけでマジで万能イメソンとして効力を発揮する。


21.サクラあっぱれーしょん/でんぱ組.inc

アイドルっぽくて、オバカっぽくて、オタクっぽくて、お祭りっぽくて・・・・それら全部を1曲に違和感なく落とし込んでいるのがすごすぎる。アイドルのパーティソングの決定版という感じで自分のど真ん中にある曲。個性とクオリティの両立という観点でも歴史的な1曲だと思う。

 

20.アカツキの詩/スキマスイッチ

メロディメーカー・スキマスイッチの中でもトップクラスの甘酸っぱい歌メロだと思うし、いちばんど真ん中のスキマだなと思う(日本語よ)。3rdアルバムのころのスキマスイッチは脂がのりにのっていて全部いい。この曲はならにMVもかなりよく出来ていて、童話的な世界観がこの曲をさらに愛おしいものにしているなぁ。

 

 

19.月曜日/無菌室/People In The Box

大学時代にめちゃめちゃよく聞いたバンドだったし今でも発作のように聞きたくなるバンド。活動やスタンスもすごくコンセプチュアルでカッコいいミュージシャンだと思う。歌詞もメロディも複雑怪奇なものが多いんだけれど「聴き所」をちゃんと用意していて周到にこちらに突き刺してくるポップセンスの悪用がSっぽくてたまらないんですよね。

 

18.さくら/syrup16g

解散直前のラストアルアムのリードナンバー。春らしい別れの歌として聞きやすいと思うし、バンドにケリをつけるという側面もあって自分の中ではsyrup16gはこの曲をもって完結をしたという印象が大きい。生き急いで押し潰されて空中分解したバンドの生きざまを「これはこれで青春映画だったよ 俺たちの」と歌うカタルシス。しかしこのアルバムの制作自体、もはやバンドとしての体をなしていなかった。破滅のふちにたち、不格好に笑っている男が浮かぶ一曲。

 

17.HANABI/ill hiss clover

ギターロック×ダンスミュージックでとことんスタイリッシュに仕上げた曲。これほどの曲を作っておいてほぼ売れずに去ってしまったのが信じられない。夜ひとりであるきながらこの曲を聞くと最高の陶酔感。

 

16.憂、燦々/クリープハイプ

「イト」と悩んだ。曲自体は具体的な描写の少ない、空白のおおい曲なんだけれどMVで一気に情報量が増える(MVの物語が解釈のすべてではないが)。

うだるような夏に思考がやられて、すごくピュアな依存心だけがむき出しになってるような歌。こういうのをやったらクリープハイプは本当にうまいな。

 

15.だから僕は音楽を辞めた/ヨルシカ

いま聞いても致命傷。もう10年はやくヨルシカが現れていたら10代の俺はもう死んでたと思うと恐怖しかない。ミュージシャンが音楽について歌う曲は「東京」と並んで名曲が多いテーマだと思う。強烈な挫折が、絶望の深さが、逆にそこに込められた信念や情念を感じさせてくれる。

 

14.youthful days/Mr.Children 


小学生ながらに「なんて天才的に爽やかなメロなんだ」とビビりおののいた曲。憧れの青春像をここで確立させたという可能性もある。ちゃんとミスチルと意識して曲を聞き出すのはそこから少し後の「sign」とか「未来」とかのころなんだけど、2000年代のミスチル曲で1番好きかも。

 

13.記念撮影/BUMP OF CHICKEN


いま自分が好きな音楽の多くがBUMPの影響化にある音楽という感覚がある。1番よく聞いたアルバムは「ユグドラシル」なんだけど、最新作の「aurora arc」がとてもよかった。変わったことはたくさんあるけれど昔のままのBUMPが最高の進化をして、まだ俺の隣にいてくれたんだなという感覚(ある時期、遠くにいってしまった感じがあった)。アルバム通して素晴らしいが1番好きな曲を今回は選びました。


12.きらきら武士/レキシ


すごくJ-POPな曲なんだけどJ-POPすぎない感じ、あえてダサいのがオシャレな感じ、一歩間違えるとめちゃくちゃムカつく感じ、でも全部黙らされる、甘いメロと気持ちいいディスコビート、椎名林檎の使い方として最高な感じ。

 

11.正夢/スピッツ


この時期、スピッツはなにやら亀田アレンジでこってりとした曲が増えていた時期。それの賛否はあるけれど、この曲はスピッツらしからぬコッテリ感が抜群に効いている。スピッツを愛しているのでいうけれどこの曲は名曲然としているようだが実はそれには失敗していて、でもその間の抜けた感じもすべて計算のもと、「愛は必ず最後に勝つだろう」なんて使い古しのペラペラなメッセージを照れ隠しで入れちゃう、そういうセンスが大好き。


10.夏陰/スガシカオ


スガシカオのアコースティックなバラードはどれも最高。中でもこの曲が描く、終わりかけの夏に後ろ髪ひかれているような感傷や風景はもう大好物。繊細でかつちょっと投げやりな歌声も世界観にとてもあっている。


9.金星/女王蜂


女王蜂ってこの曲が出るまで「デスコ」のイメージで固定されていたのだが、この曲で完全にヤラレてしまった。ファンクでディスコでちょっと懐かしいムード。一夜をめぐる刹那的な感情の交差が、アヴちゃんらしい女声と男声の切り替わりでドラマティック。ひとクセある女王蜂楽曲でもかなり普遍的な一曲だと思う。


8.世界を変えさせておくれよ/サンボマスター


サンボマスターの良いとこ全部盛りか?むちゃくちゃな大言壮語を信じさせてくれるこの熱量。願っているのは「君とキスがしたい」ってことなんだけど、それを叶えるために世界ごと変えるしかないという思いつめ方が正しくロックンロールだな。3分に満たないのに緩急鋭く狂騒から感傷まで一気に駆け抜ける。

 

7.有心論/RADWIMPS


今となっては結構まえの曲だが、自分の世代でRADといえばこの曲な感じではあった。まぁ曲もMVもティーンネイジャーのやわやわな感受性をぶっ刺す凶器のようなエモ曲なので仕方ないね。達観ではなくむしろ至近距離から覗き込んで感受性を揺さぶってくるRADの世界観はあの時たしかに同年代の空気を変えたように思う。

 

6.君はロックを聴かない/あいみょん

シングル曲は基本的に脱臭された商品をリリースしてくれているあいみょんだがこの曲はすごく「我」を感じられる。

好きな音楽を明かしてそれを君に聞いてもらうってシチュはもう最後の審判で、好きと言ってもらえたら人生全肯定だしイマイチな反応だったらもう再起不能なんですよ。それくらいに自分そのものな「1曲」があるということ。その感覚を切り取った時点で名曲。

 

5.Everyman,everywhere/GRAPEVINE

中古で買ったLifetimeでワッとなって急いでCDショップで新譜を探して、当時比較的でたばかりだったこのミニアルバムを買った思い出。全体的に内省的で今よりもっと皮肉ばかり吐いていたころのバンドの空気感がよく表れている。間奏のストリングスのメロディから大サビへの接続でいつも大空に吹き飛ばされるような感動。

 

4.或る街の群青/ASIAN KUNG-FU GENERATION

アジカンは思春期のサウンドトラックだったからどうしたって上位に来る。アルバムの流れで聞きたいけど単発としても映画主題歌としても抜群の爽快感。あとこの曲に「或る街の群青」とつけるセンス。或る街の群青。こんなかっこいい字面ある?

 

3.水星/DAOKO

クラブカルチャーへの恐れが憧れに逆転し、ラップミュージックで初めて夢中になったし、DAOKOというアイコニックなキャラクターが一機に自分の趣味趣向を広げてくれたなと感じる。この曲とMVはセット。人生で1番見たMVはこれ。

 

2.羽根 ~lay down my arms~/Cocco

諦めと哀しみがあって、すべてが壮大で美しい。結晶のような一曲。Coccoの母親のようにも幼い女の子のようにも聞こえる歌声が大好きなのだけど、この曲の歌詞のサビの包容力はトップクラスだと思う。

この次のシングル「焼け野が原」でCoccoは活動を休止するがそれも見越されている、ひどくやさしい滅びのうた。

シングルに収録されているCW曲「箱舟」も見過ごされがちだがとんでもない名曲。


1.ミュージック/サカナクション

「三日月サンセット」か「エンドレス」か「ユリイカ」か「NFIG」か・・・と悩んだけど代表曲になった。この曲がサカナの最高到達点とさえ思う。この曲みたいなひねった曲構成をそれまでなんどか試していて、満を持してそれを代表曲に押し上げたその執念。サカナクションが歩んだ歴史がこの名曲につながった、そのストーリーも含めてどうしようもなく特別な一曲。

 

 ーーーーー

 

 

 

 

そんなこんなで30曲でした。

あえて順位をつける、というところが酷でありこの企画のミソという感じなんですね。うーん、ぜったい来週には変わってる・・・。

 

振り替えれるようにプレイリスト化。

30位→1位の順です。