友人が先日このブログで記事を投稿してくれました、が、とうの自分がしばらく更新サボってたんでは恥ずかしいな。ということで久しぶりに更新をする。
皆さんご存知でしょうか。令和ともなろうこの2020年に、あの名作RPG「グランディア」の大ボリュームのサウンドトラックBOX、
「Grandia Complete Soundtrack」
が発売されたことを。
それもなぜかフランスのゲームレコードレーベルから。
いや、読めないんだよなフランス語。
こちら4亀の紹介記事。
グランディアとは97年にセガサターンで最初に発売されたRPGです。
根強い人気があるとはいえすでに死んだシリーズですし、しかもこんなガッツリの新規商品が2020年に出るとは。
(グランディア自体はsteamやswichでHDリマスターが配信されるなど、近年にわかに動きを見せていたことはありますが)
97年リリースの作品がいま書き下ろしジャケットでサントラ発売とはなぁ。
サントラ発売についてのものではないですが今年、キャストの座談会動画もアップされたりして「マジでどうした?もしかしてシリーズ再始動?」とか期待してしまったな・・・まぁ・・・3で強制的に埋葬されたのでそっとしておいてほしい気持ちもありますが・・・
物心ついたころにはいえにセガサターンがあり、父親がこのゲームをプレイしていたんですね。俺はポケモン緑をやっていたんですが、テレビに映るグランディアのグラフィックはマジで最高に魅力的だったのを覚えている。
3Dによる先進的な表現なのに描画自体はなじみ深いドット表現でかわいらしいし、アニメ調のキャラ絵も今見直しても古びれない。
そして音楽。
オープニング曲はゲーム音楽としてはそれなり有名だと思います。本当に何度見ても冒険者のタマシイが震えちゃうんだよな。
今回のBOXは過去発売され現在は絶版となっていたCDの復刻版のようなものです。
収録曲や詳しい内容なんかは下記ブログさんなんかがガッツリ書いてくださってました。
海外サイトから直接購入した人はすでに9月には手元に届いていたようですが、自分はamazonでポチったのがしくじりましたね。延期延期を繰り返し、amazonもしかしてこれ入荷ルートをコロナで絶たれたか?と心配していました。
ようやく届いたのが11月7日。
最高のカバーデザインである攻略本といっしょに記念撮影。
書き下ろしジャケットの3人が、おそらくみんなが強烈に焼き付いている「世界の果て」に向かっていく場面で、これだけでも昂ってしまうんだ。
攻略本も名著ですよねコレは。(攻略本に名著と言えるかどうかはさておき)
読み返しすぎてボロクソになっちゃった攻略本も実家にありますが先日中古屋でみつけたので衝動買いしてしまった2冊目です。マジでいい本。この時代のRPGの攻略本ってなんであんなワクワクするんだ。
というわけで今回の記事はサントラを聞きつつ、なんかグランディアのことを思い出しながら書いてみます。
それではざっくり内容を紹介。
ブックレットはフランス語で書かれている本国仕様。ただしスタッフインタビューなど特に史料価値が高いと思われる箇所は抜粋というかたちで日本語訳が付属しています。
>Disc 1はオーケストラをフィーチャーした「Orchestra Side」。
グランディアの中でも感動的で雄大な音源が選ばれ収録されています、いわゆるわかりやすい名曲ラインナップ。もちろんあのテーマ曲も1曲目に。「スーとの別れ」なんかはもうあのイベントシーンのグラフィックがそのまま脳内されてしまいそうな名曲です。個人的には「アレントの美少女」なんかも、あの世界の神秘というか、人ならざる文明と出会ってしまった感触のようなものが曲単体からでも表れている思う。
今も古代文明とかのムック本を読んでテンションをあげているような成人男性となってしまいましたが、そういうのに惹かれる原因を作ったのは幼少のころ触れたグランディアとウルトラマンティガだと思っています。
>Disc 2はシンセサイザーをフィーチャーした「Synthesizer Side」。
街やダンジョン曲が中心の箇所かな。グランディアの世界観を表した様々な民族楽器やミステリアスな音色で彩られた曲も多いです。「ガンボの祭」なんかめちゃめちゃサイケデリック。荒っぽい祭りの掛け声なんかもサンプリング?されており、このゴチャッとした聞き心地もひとつのグランディアBGMの魅力と思います。
しかし幕開けの「プレリュード」が、まさにゲーム本編開始直後に流れてくるあの曲なのもなんだか無性に懐かしい。「うみねこ亭リリィ」の安らぐ感じと、港町の元気な食堂という雰囲気が混じり合ったとても好きな曲。あと個人的にはジルパのテーマ曲も好きですねえ。
>Disc 3および4はゲーム使用曲のオリジナルサウンドトラック。
ボス曲や戦闘曲がメイン。いわゆる名曲選からは埋もれがちな曲も多いがゲームをプレイしている中で自然と耳に残る曲も数多い。「完全勝利」なんかは流れるシチュエーションもそうだけど曲そのものがとても爽快。アグレッシブなファンファーレ。
そういえばゲーム本編ではゲームディスクを入れ替えると戦闘BGMも変わった。そういう部分でもワクワクさせられたのを思い出しますね。
Disc1,2と比べるとメロディが強い曲というよりゲーム本編の効果音とか環境音的に聞こえていた曲が多い。その意味でもこの2020年に至って改めて「曲」としてこれら楽曲を聞き直すいい機会になったと思う。
>Disc 5は1998年に発売されたアレンジサウンドトラック「Vent」の再録
この音源は完全にはじめて聞くものばかり。原曲のメロを生かしつつも、かなりしっとり目のアレンジが目立っていますね。「アレント-聖なる宴-」なんかは新鮮なピアノの旋律からボーカルも入ってかなり印象に残るアレンジ。そこからのラスト3曲も感動的なアレンジとなっており、グランディアをたっぷり遊んでBGMも頭に入ってる人ならグッとくる引用もある。生音重視でオシャレな楽曲集。
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マジでいま「原神」しかやってないしシャニマスとミリシタにしかお金をかけてない元ゲーム好き人間ですが、やっぱりグランディアは自分のなかの原風景のような感触がある。
RPGの主人公と言えば青の冒険服の少年だし、ヒロインのCVは日高のり子なんだよな。(いやイメージが古すぎるだろ20代とは思えん
最初のパームの街では膨大な小ネタに街の住民の生活感の表現、スチームパンク風味な世界観、グリングリンに360度見渡せる当時としては異様なアニメーショングラフィック・・・・・・
ジャスティンとスーとフィーナの3人で世界の果てを目指すまでの序盤、
ガーライル軍の秘密やより風俗的にディープな街の魅力もアツい中盤、
そして少年が世界のため立ち向かっていくド王道の終盤、
マジで隙がない名作RPGなんですよね。自分のなかのグランドチャンピオン。
とはいえもう古い作品であることに間違いないはないので、ときたまコミケに出される奇跡のようなグランディア本を買い集めては飢えをしのぐ日々を送っていましたが今回の一連の商品リリースは久しぶりに公式供給の新規アイテム。
過去のOSTも実は自分は所有していなかったので、購入できてよかったです。ゲームサントラってふと逃すとプレミアつきますし、今回は日本国外リリースなので買っとくが吉かも。
こうして改めてBGMを聞き直すことでまたプレイしたくなってきましたね。セガサターンで1周、プレステ移植で・・・何周だ?あとPSPでアーカイヴ版でもプレイしたな。
セールやってるときにでもsteam版を買ってしまうかもしれない。最近でているHDリマスター版のグラフィックも確かめてみたい。
HDリマスターと言えば、最近だとVtuberなんかがいまグランディアを初プレイしている動画が上がっていたり、今からでも新規プレイヤーがいてくれるのもうれしい。
ファンの間では有名な話だが監督を務めた本谷利明さんがHP上で当時の資料をかなり公開されているので懐かしいついでに見直すとここにきて思わぬ発見があったりするのでお勧めです。
まーじで今からでもこのイラストのB2くらいのポスターとかタペストリーとかのデッカいグッズが欲しい。なんとかなりませんかゲームアーツさんガンホーさん。
なんだかとりとめのないグランディア回想記事となってしまったので終わりです。