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溢れるリビドー!吹き荒れるベロチューの嵐!『リビドーハンタータケル』1巻

リビドーハンタータケル 1 (ジャンプコミックス)リビドーハンタータケル 1 (ジャンプコミックス)
(2013/07/04)
丈山 雄為

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   超!!!! カッコいいッ!!!!! エロいっ!!直球でそう思える少年漫画のエロ枠はいつの時代も必要です。 「リビドーハンタータケル」は久しぶりに少年漫画のエロ枠の新作で心打ち抜かれたかもしれない。これは最高にバカエロい漫画だぞ。 少年漫画だとやはり健康的なエロスが目立ちますが、この作品はネットリとしたいやらしさを感じる。 ハプニングでもなく、エロいことをしたいからするっていう欲望剥き出しの内容。リビドーハンターの名は伊達じゃない! キャラクターが次々と発情していく様は文句なしにエロく股間にダイレクトに訴えかけるパワフルさがあります。でも話の筋は少年漫画らしく、読むとスッキリ。 なお、大事なことなので先に言いうと、乳首あります。 作者の丈山雄為さんのことは四季賞受賞作「解体ザナフ」で知りました。 こちらはずっしりとヘヴィーで泣ける、大人の残虐ドラマに仕上がっていましたが 「リビドーハンタータケル」はそれとは方向性の違う、カラッと明るいエロ少年漫画! ザナフ路線も今後期待したいところではありますが、今のところはこの溢れるリビドーに身を焦がす少年漫画でその爆発力を魅せつけてほしいですね!


簡単に言うと変身ヒーローものなのです。少年心がワクワクです。 変身すると、超絶イケメンになっちゃうのです。 変身した姿は今の自分と似ても似つかない、女性をひと目で恋に落としすぐさま発情にまで至らしめるバリバリ最強No.1イケメン。なるほど本当今日から1番1番だ1番! 大人しい性格の童顔男子、タケル。 積極性のカケラもない、草食系どころかもはやただの草男子。 そんな主人公だがしかし秘めた性欲はとてつもない!彼のリビドーに目をつけてやってきた天使・ペロエルが彼にパワーを授けます。 すべてのオスを蹴散らし、すべてのメスを従えるスーパーイケメンになれる力! そのうえで女性を興奮させ、そのリビドーエネルギーを集めよう、ってのが目的。 主人公はひたすらヒロインたちを優しく激しく、次々とモノにしていくのだ! うん、バカ!! バカ漫画なりに突き抜けた様子が最高に気持ちがいいのです。 特に変身した主人公が無双しまくるシーンとか笑いが止まらないですよw リビドー13 圧・倒・的!! 1つの絵の中で2人の男をぶっ飛ばし、2人の女の唇を奪ってみせる超スピード展開! こういう荒々しい運転とバカみたいなテンションでグイグイと引っ張っていってくれるのが楽しいですわー!こういうバカエロ漫画大好き! でもこういう漫画なので、やっぱりどれほどエロいのかってのが重要にもなりますが もうね…バッチリですよ…。 アッサリはせず、ねっとりと脳に絡みつくような、生身の匂いを感じる…! もわっとのぼり立つような…な…! リビドー11 ヤバいヤバいヤバいたまらん。 汗の湿気で透けた下着、発情まちがいなしな吐息、情熱的な視線! 表情とか、くにゃっとした女体のしなりとか、女性が“堕ちる”カタルシスとか 絵から設定から物語から一斉に襲いかかる三位一体のエロス!! 自身を持って「これはエロいぞ!」とおすすめしたい。小中学生でこれに出会っていたらたぶん枯らしてる。 特に個人的にキャラクターの表情には、すばらしい拘りを感じて好印象。 この作家さんはデフォルメを効かせたポップな絵柄なのですが、それでいて女性の細やかで魅力的な線をいっぱい絵に投入している感じがする。それがよく現れているのが表情。 特にうっとりとキスを交わすこの漫画の見せ場の場面は絶品ですよ。 そう、キスといえば、この漫画はキスシーンが多いのです。 リビドーハンター12 愛おしげにチュッチュする場面が1冊の中でたっぷり拝めます。 うーんイイ…。腰に乗っかられ自由を奪われながら、女の子から濃厚なキスを受ける主人公の図。 普段は受け身、変身後は超・肉食系。 そんなふうに主人公の体質もガラッと変化する作品だからこそ、主人公をめぐるキスも様々なものがあって興奮度増しまし。女性優位からの有無言わせず強奪系へ。 キスシーンはこの作品を象徴するもので、相手の口内を下でグチュグチュまさぐるなんて最高にエロいし、たっぷりと愛で優しくキスするのも最高にニヤけるし、まぁともかくいいキス漫画。 イラストSNSの検索履歴にキスハメの4文字が刻まれ続ける漣さんにもこれにはご満悦(偉そうな上に関係薄い) 過激に愛情たっぷりな漫画は、読んでいて胸がホカホカしてくるな。


ストーリー的には1巻のラストでライバルキャラが登場。 泣き虫なロリビッチ天使はどうやらペロエルの妹さんでございました。 彼女が孕波乱を起こしていきそうな予感。 1巻段階で主人公をとりまくヒロインたちの構図は出来上がっている感じがありますが、まだまだヒロインたちは増えるのかなー。 個人的には幼馴染の小山内さんをゲームならばまっさきに攻略したい所。 しかし主人公のお母さんもまたヌケた感じでかわいいなあw メインヒロインである少女たちは、あくまでも素のままの主人公を好いている。 このことがキーですね。ただイケメンに変身して無双するだけじゃ恋愛はうまくいかないような、主人公の根本的な成長をストーリーが促してくれそうな期待につながっています。 単純なバカエロ漫画を貫きつつ、彼自身の本当の変身を見せてくれたら嬉しい。 絵を見て思った人も多いかとは思いますが、作者は中山敦支先生の元アシスタントさんです。だいぶ師匠と絵が近い印象を受けます。 もちろんまるで同じなわけではありませんが、今のところはそう。 自分は中山敦支先生の大ファンなのでこういう独特のクセがある絵柄を引き継ぐ作家さんが居て、とても嬉しいです。 これが初単行本の作者さんなので、きっと絵も少しずつ変化が見られていくと思いますが、より洗練されたポップさとエロスが備わっていくのを見守って行きたいですね。 あとやっぱり「解体ザナフ」のようなブラックなのもいずれ見てみたいなあ。 『リビドーハンタータケル』1巻 ・・・・・・・・・★★★★ すごい勢いとすごいエロス。期待したい超疾走のバカエロ漫画!