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神様と人間のアツアツ夫婦『お嫁さんは神様です。』1巻

お嫁さんは神様です1 (マッグガーデンコミックスビーツシリーズ)お嫁さんは神様です1 (マッグガーデンコミックスビーツシリーズ)
(2012/11/14)
瀬川藤子

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   ともあれ今日も幸せです。お嫁さんは神様です。」1巻が発売されました。感想を書こう。 作者の瀬川藤子さんは「VIVO!」の連載もありましたが、こちらは受賞&デビュー作なんですね。受賞作を連載化したものがこの単行本。 清四郎とサクヤ、町でも評判の仲良し夫婦。しかし妻のサクヤにはとある秘密があります。まったりとした夫婦愛漫画。と同時に、ちょっとしたファンタジー要素が溶け込んでいて楽しい。 連載自分は「VIVO!」は未読なのですが、そちらも読みたくなったな。 まったりと心あたたまる、たまにちょっとトラブルが起きる。ちょっと賑やかな日常。 神様の人間の夫婦の日常って、どんなものだろう?


「結婚っていいもんです。」なんてあったかい帯文がまず象徴的ですね。 本当に心がポカポカしてくる、いい夫婦漫画ですよ。 これがただ恋人というだけなら色々不安になってしまう瞬間もちらほらこの1巻にも出てくるんですけど、「夫婦」という関係がすごく安心感をくれる。 お互いに想い合っているぬくもりが、ときどき言葉で、普段は何気ない空気の中に表れている。雰囲気のよさというのをしみじみと感じる作品でした。 お嫁さん1 まったりとした夫婦。けれど時々、強い愛情が溢れ出す。本当に大切なんだなぁと。 夫・清四郎さんも、普段から奥さんを大切にしているんだけど、サクヤがいつも全力でスキスキやってるから相対的におとなしく感じるw でもいざとなれば照れることなく仕事をやってのける男。彼がいい仕事をするたびにサクヤさんが感動で目を潤ませる流れはもうかわいすぎるw 妻のサクヤさんはずーっと夫のこと好き好き言って行動しているので、好意がわかりやすいのも見てて楽しいです。 お嫁さん3 ストーリーは結婚してから始まります。しかし途中時々に挟まれる回想シーンがいちいちノスタルジックでいい味を出している・・・!なんてことのないように結婚前の話をしだりたりな。 思い出をいくつも積み重ねて、夫婦となった今がある。そのことをさりげなく示してくるあたり、またしてもニヤリとさせられるじゃないですか。 お嫁さん2 「お嫁さんは神様です」というこのタイトル。「お客様は神様」みたいな例えではなく、本当に本当の神様だったりします。お嫁さん、サクヤは「コノハナノヤクヤヒメ」という神様。 彼女だけでなくほかにも日本の神話に登場する神様たちが続々と。 神様はたまーに下界へ転生するようです。人間として生を受けた神様は、人間として生活をしていく。けれど神様時代の記憶は引継いでいる。神話のころの人間関係(神様関係?)をそのままいろんなトラブルが起きたりします。 とは言え神話の知識は必要ない。あくまでもメインは主人公夫婦。このかわいい夫婦を眺めてニヤニヤしていればそれでいいのです。神話は小ネタとして。作中で説明もはいるので置いてきぼりを食らうこともなかったです。そういう前世からの縁でいざこざが起こるのも面白い。 気に入ったのは第4話だなぁ。 清四郎の三つ子のお姉さんが活躍するお話。この最後のサクヤさんの満面の笑顔が素敵すぎる。「私たちにとってサクヤちゃんは救いの女神なのよ」というお姉ちゃんの言葉もね。 清四郎とサクヤが一緒になり、夫婦となった。そのことの深い意味が感じられます。 でまぁ、当事者の清四郎が「俺にはよくわからないけど」とこぼしてしまうこのちょっとした情けなさも可愛らしいポイント。男の知らないところで女たちが繋がってて、清四郎はちょっと蚊帳の外。それがいいんだ。 あとサクヤさんの姉のイワナガヒメさんもお気に入りだなぁ。 醜さが原因で男に捨てられた神様らしいのですが・・・いやいや、醜いどころか美しい。 ちょくちょく暗い一面が出ちゃう女の人なんですが、意中の相手に声をかけてもらえばすぐポワワとなってしまったり。恋に不得手なおっとりおねえちゃん。いやぁかわいいな! 神様時代のサクヤの夫、ニニギノミコトは現世では中学生の男の子。 こ憎たらしいやつなんだけど、子供ながらの可愛らしさも併せ持っています。 物語が進めば、もっと神様キャラが増えたりするのかな。 でも今くらいのキャラバランスがとても居心地よかったりもします。 みんな可愛らしいなぁ本当に。そしてぶっちぎりで可愛いのは、主人公夫婦です。 リラックスして楽しめる、爽やかでアマアマな夫婦愛漫画。ほっこりほっこり。 結婚前の2人とか、結婚式での2人とかも見てみたいなー。 『お嫁さんは神様です。』1巻 ・・・・・・・・・★★★★ とってもかわいいお嫁さん。夫婦も周囲の人間たちもとても暖かい、甘々な作品です。