「正直どうでもいい?」

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もっとくっつきたいんだ。『たいようのいえ』5巻

針栖川の番外編的に今週のジャンプは保存するしかない。

たいようのいえ(5) (KC デザート)たいようのいえ(5) (KC デザート)
(2012/02/13)
タアモ

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   そういうの抜きにして 私のこと 見て欲しいからたいようのいえ」5巻が出ています。ドラマCD付き限定版も同時発売。 限定版なんか出ましたし、アニメ化なんかしたら嬉しいんですけどもね。 さて、家族をテーマとしつつ、展開する淡い恋模様が魅力的な本作。 4巻は非常に気になるヒキで終わっており、5巻を楽しみにしていたわけですが 今回もたっぷりニヤニヤできたり切なくなれる内容となっています。 この作品いつもカバーを外したところも必見なのですが、今回はまた特に可愛い・・・。 前巻→“家族”って暖かくて、ちょっと切ないね。『たいようのいえ』4巻


「もしかして私のこと 好き?」なんて随分大胆なことを尋ねた真魚ちゃん。 「まお」ちゃんなのにいつも脳内ではまぎょって呼んでしまいます。うん、どうでもいい。 5巻ではオープニングから、その質問に対する基の答えが聞けるか・・・?というタイミングで、いきなりドキドキしてしまいました。 家族と恋。両立の難しい2つの要素の上でふわふわしている真魚。 それに思い悩む姿はある意味「擬似家族」という設定を、美味しく活用してるシチュエーションでしょうか。曖昧で絶妙なバランス感覚の上で成り立っている関係。 しかし「じゃあ現実的にこの恋を叶えるには?」といった部分で、より現実的な重みも含みつつ真魚ちゃんの頑張りが描かれてきているのがこの5巻なのかなと思いました。 基に大切にしてもらっていることは感じている・・・けれど、それが恋愛としての「好き」ではないってこともわかっている。 家族としていつもすぐそばにいられるのは幸せ。でもこのままじゃずっと関係は変わらないかもしれない。うう、もどかしい。今の妹みたいなポジションから抜け出したい真魚ちゃん。 そこで目下彼女が頑張っているのは、一人暮らしの準備。 基に想ってもらっているのは、自分の境遇から同情されている分が大きいと考える真魚は、ずっと前からそのことを気にしていました。今は養ってもらっている身。でも自立すれば。基と同じ位置に立てる。真魚は一人暮らしをしようと頑張るのです。 5巻も「そういうこと(同情)抜きにして 私のこと見てほしいから。私だって基を幸せにしたいから!」とホロリとくるセリフを言い放ったりしています。 恋する女の子としての切実さとか一生懸命さとか、素晴らしいですね・・・! 今回は不動産屋に行って実際に部屋を見に行きもしました。この先やって来るかも知れない一人暮らしスタートな展開に、さらに現実味が帯びてきましたねぇ。さてどうなるか。 それにしても、「かわいそうな子って思われたくない。迷惑だってかけたくない。」ってぽろぽろ泣いちゃうシーンもときめきハンパなかった・・・。ほんといい子だよ・・・。 しかし真魚と基のラブコメっぷりには今回も大満足ですよ! 特にこの巻の18話19話はニヤニヤせずにはいられなかった・・・! たいよう3 なんだこのナチュラルなイチャイチャ!新婚か! これって家族としての距離感かなぁ。17話では膝枕もしてましたよ! 基は狙ってないみたいですけども、真魚としちゃドキドキして仕方ないでしょうに。 でもそんな基も「理性・・・理性・・・」と自己暗示かけたりするシーンも結構見受けられましたね。もう明らかに真魚を女の子として意識しまくってて笑っちまいますよ!でへでへ! そして5巻は真魚ちゃんのいろんな表情を楽しめてしまいますねえ。 たいようのいえ2 友達との話の中で、いつか基とするかも知れないちゅーやらえっちやらを想像してしまってか、こんなに顔を真っ赤にしちゃう真魚ちゃんに悶絶・・・! なぜか逆切れしてついつい鼻息荒く基に接してしまうのもたまらんです。 たいよう4 普段がけっこう無愛想で、抱えている気持ちのせいで切ない表情も多く見せる真魚。 でもこういう歳相応にくだけた雰囲気というか、子供っぽさで全面に出したシーンはたいがいめちゃくちゃ可愛いです。もちろん上みたいに真剣な時にも可愛いんですけど。


しかし真魚と基だけでなく、サブキャラ勢の動きも活発でしたね。 まずラジカルさんこと杉本さんが、再度アクションをかけてきたことが印象的。 14話に結構インパクトある出来事がおきて、それで諦めがついたとは想いませんが一区切りはついたのかなぁと見ていましたが、まだまだ動きがありそうで楽しみですね! でもせっかく誘ったのにあっさり断られちゃったシーンは見てられなかった・・・切ないないなぁ・・・でもやっぱ個人的には真魚と基の組み合わせは固定なので、杉本さんは・・・。 あとちーちゃんと織田くんも一気に進展。仕方ない勘違いだったけれど、今回は織田くんの言動に笑わざるを得ませんでしたw でもちーちゃんの気持ちをめぐる心理描写も素晴らしく、キュンとさせられます。 織田くんと真魚の間でかなり苦しい心境だったはずで「解いたげて、ね?」のコマの時の表情なんか見てて苦しいですよ。笑おうとしてるのに目がうるんじゃってて。 ちーちゃん幸せになってほしいなぁ。真魚との友情も見てて気持ちがいい。 「こんな話してたら乙女になった気分・・・恥ずかしい・・・」「そうだね、でも放出しないと死んじゃう」ってやりとりがなにげにとても好き。なるほどなーってなるというか。女の子らしくすることに女の子自身照れちゃってるあたりとか。でもそういうのが自然なものなのかな。 そして1番に気になるのが基の弟・大樹がどう動くかですよ! 読んでみてのお楽しみですが、5巻ラストではまさかの発覚! ここからどう展開していくか、まだ読めませんが、しかし意外な方向に進みましたね。 たいよう1 かわいい・・・か・・・? 他、今回も真魚と大樹は謎のコンビネーションを見せつけ、実にシュールで面白かったです。 この2人根本的な部分で息があってる気がする・・・。 このよくわからないゲテモノケーキを前にかっこ良く「悪くない」。相変わらず謎センス。


そんな「たいようのいえ」5巻でした。 超ラブコメっぽいやりとりが連続していて実にニヤニヤできる内容でした・・・! しかしこの作品のメインテーマがどんどん際立ってきてもいて、暖かくも切ない雰囲気は相変わらず。今回は個人的に特に今後が気になるイベントが多かったと思います。 気づけばもう5巻目ですが、これからも追っていきたい作品ですね。 しかし感じたのが、誰がどんな情報を持っているのか、混乱してきたなーと。 このキャラはどこまで知っているのか、何を勘違いしているのか、なにげに情報量が多い。 全体的に描写があっさりとしており読みやすい作品なのですが、キャラクターが増えてきた今ではけっこう相関図が混乱してきます。もう一度読みなおして整理しておきたいですね。 『たいようのいえ』5巻 ・・・・・・・・★★★☆ メイン2人はイチャラブ、サブキャラ勢はなかなか激動。先が気になりますね。