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グッバイ、アネキ!『鬼灯さん家のアネキ』4巻

鬼灯さん家のアネキ (4) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-4)鬼灯さん家のアネキ (4) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-4)
(2011/12/02)
五十嵐 藍

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   姉貴は俺の姉だよ 鬼灯さん家のアネキ新刊です。この4巻で完結となります。 グッバイ、アネキ!でもアニメでも会えるよ!ビックリ! →「鬼灯さん家のアネキ」にアニメ化の動き、フェアも開催 しかしなんかエース系は、未来日記もそうでしたが完結作品のアニメ化が結構あって面白いですね。個人的にもこういうのは嬉しいといえば嬉しい、かも。 でも完結はやっぱり寂しい。・・・うう、もっと長く読みたかった!んでは4巻の感想。


いきなりカラーでアネキの卒業式!おおーい、早いよ! 清々しいくらい展開を先延ばしにしませんねえ。でも不思議とちゃんと余韻はある。 卒業証書を手にしたアネキが、静かに五郎を見て微笑むのが印象的でした。 基本的に五郎視点の作品ですが、たまにアネキ視点が来ますね。 さてそんなこんなで無事に卒業式当日を迎えたアネキですが、五郎が黙ってないぞ。 アネキ3 ボロボロと涙をこぼす五郎・・・予想通りすぎる・・・! 制服姿のアネキは見納めなんだなぁと意識したら普段のアネキを見ただけで涙ぐんだり、現実逃避で時間を止める魔法を探したり、とにかくアネキの卒業を惜しみまくる五郎。 相変わらずのヘヴィーなシスコンっぷりを見せつけてくれる彼ですが、イヤお前家でいつでもアネキに会えるじゃんって。それでもアネキと一緒に学校にいられないというだけでこの惨状です。本当にアネキが好きなんだなぁ。 「今こそ姉離れの時!」と奮起し、HDに眠るアネキ画像フォルダを削除しようとするシーンも面白かったですね。いろんな意味でダメだコイツ感。しかも姉離れできるはずもなく! そういえば五郎の妄想シーンだけアネキの胸がおおきくなってるのも、彼の痛々しさを加速させていました。まぁアネキだって吾郎のこと大好きなんですけどね。 この作品らしいシスコン・コメディに笑わせてもらいましたが でもやっぱり卒業式というものはどうしたって切なくなってしまうものだなと。 14P、涙目になりながらもしっかりとアネキを見送る吾郎の姿が印象的です。 さりげなく吾郎の成長物語という側面も持ち合わせているこの作品ですが、4巻はたしかに彼の成長の集大成が・・・ちょっとだけ、見えるかも。 全然アネキへの熱い想いを鎮められてないんですけども、アネキが一人暮らしをすることになってからの本編ラストエピソード、ベンチに腰下ろし2人で会話する「鬼灯さん家のアネキ」での彼の言葉には、なかなか感じ入るものがありましたね。 姉のおかげでまた立ち上がることができた。 でもいつまでも姉に背中を支えてもらいっぱなしじゃいけないよな、と。 4巻の表紙は、吾郎を力強く前を押しだすアネキ。ちょいとしんみりしてしまいます。 アネキ2 そうそう、4巻表紙でもわかりますが、アネキが髪を切ります。 これまでも好きでしたが、さっぱりしたこの髪型もかわいいですねえー!


完結巻だけあって、一応総括的な内容になっていました。 しかし全体的にあっさりしていましたねえ。ダレること無く終わったのは素晴らしいことですが、もっと突っ込んでほしい要素もあったというのは事実で。 もっとスポットライトを当てて欲しいサブキャラだって大勢いたんですがー・・・! アネキ1 京ちゃんとか、結局男だって誤解されたまま終わっちゃったじゃないですかー! まぁそういうポジションの女の子だったんですけどもw というか「姉貴の新たな門出の神聖な式をなんだと思ってるんだ・・・」とか言ってますけど、吾郎はほんと世界がアネキを中心に回ってて面白いなぁ。 3巻で吾郎とケンカをした後距離感を見なおした水野さんも、もっとじっくり見てみたかったキャラクターの1人。彼女とは3巻で大盛り上がりしましたが、それでも。 水野さんは攻略対象キャラというよりは親友ポジションの、面白い女の子だったなと。 もはや痴女どころか怪物になってしまった美咲は・・・、いや、美咲さんだって可愛かった! ここでお終いにしてしまうのは寂しいなぁ・・・本当。いいキャラ沢山いましたよ。 そのぶん、キャラ総登場の書き下ろし漫画は大満足。 水野さんのドライな感じがよかったです。なんか水野さんの話が多いですね自分。 ともかく、これで「鬼灯さん家のアネキ」は完結しました。 アニメ企画がどんなものなのかも気になりますが、大きな区切りを迎えましたね。 1巻のころから楽しませてもらいました。五十嵐藍先生の次なる作品を楽しみにしてます。 末永くお幸せに、賑やかな弟とそのアネキと、その友人たち。 ・・・・・・でもアニメ化に合わせて復活とかしませんかね?ムリかなぁ。 『鬼灯さん家のアネキ』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆ 最終巻なりの寂しさがある内容。でも最後までらしさを失わず。