「正直どうでもいい?」

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Peanut Night vol.2にいったレポのような覚書

 

日記のようなもの。

せっかく東京にきたのにすぐにコロナが流行りだして、まともにライブハウスなんかも行けなかったのだが、先週ようやく行けた、新代田フィーバー。名前だけはよくきいたフィーバー。

クラブなんかはイベントなんかでちょくちょく遊びに行っていた(主には電音部まわりとMOGRA)のだが、ライブハウスという空間に行くのがすこし新鮮だった。はじめていった夜の下北沢、というか新代田はちょっと郊外のにおいがした。清潔なにおいのする敷地面積のでかいコンビニもあった。

今回観たのはピーナッツバターズの自主企画ライブ「Peanut Night vol.2」。スタイルは異なるものの、男女混成バンドかつメインボーカルが女性という共通項がある。

 

 

仕事が早く上がれそうな気配を感じた当日昼休み、ツイッターでタイミングよくこのツイートが流れてきたので「行けるやん!」のテンションで現地に乗り込んだ。18:45分くらいについたので3バンドとも頭から見ることができた。

たまたまタイミングが合ったから当日にライブ参加を決めたのだけど、そもそも俺はこういうのがしたかったから東京にきたというのが1割くらいあったなぁ。木曜とかいう平日夜にふらっとライブハウスとかに行ける空気感、羨ましかったんだよ。そういう意味では「やりたいことリスト」にいっこ、クリアマークを付けることができたうれしい一日だった。

 

最初はライターズ。

今回の3バンド中唯一、まったく予備知識のないバンドだった。かなり洋楽志向な感触。英語詞ってこともあったし、抜けのあるドライなサウンドが海外のインディーロックみたいで結構好き。ハミング?スキャット?のような歌詞のない歌が目立っていたような気がして、ちょっとカントリー風味もあるのかも。さわやかな午後に聞きたいタイプのバンドか。

ベースのお兄さんのプレイスタイルがかっこよくて、派手な見た目のわりに曲に奉仕するタイプの動きのように感じたのと、単純に音もよかったな。

 

 

2番手、プルオーバーズ

彼らとピーナッツバターズを同時に見られるというのがこの企画ライブの個人的にうれしいポイントだった。あきらかな浅野いにおリスペクト「うみべの男の子」が好きでよく聞いていたから、生で今回きけてとびはねちゃったな、イントロからめちゃくちゃ引き込まれる。

音源だけ聞いてるともっと内省的でしめっぽいバンドかなとか考えていたけどギターの音色が気持ちよすぎてな。けっこうゴリッと塊みたいな音色を出す場面なんかもあり、思っていた以上にギターロックバンドだった。そしてスリーピースロックバンド、という形式の美しさもある。とても好きだし、なんでもっと売れてないのかよく分からん。

 

 

3番手、ピーナッツバターズ

序盤はヘヴィーなナンバーで世界観を作ったのち、後半に向けてポップロック全開になっていく構成。波乗りnammy、パワーポップソーダ、普通のロックの流れはめちゃくちゃ浮足立つやつ。そのあとの新曲も路線としてはかなりポップなA面向け曲という具合だった。けっこう大胆にボイチェンかなにかでスペーシーな雰囲気になっていた。

ともかくこのバンド、というかニシハラ氏が作る曲って表面的にやさしいポップスだとしても薄皮いちまい剝ぎ取ればすぐに自責や後悔や憂鬱が顔をのぞかせる。そんな危うい曲を、ド直球のポップアイコンみたいな女性ボーカル・穂ノ佳さんがあっけらかんと歌う、ってのが最高に好きで、まさにその味わいを堪能できたライブだった。ロック好き陰キャ少年が、そのパーソナリティのままで世界に歯向かえる最上級の結晶だと思うのだ。たどたどしいMCのあとストラトジャラジャラ鳴らすその姿ばかりを見ていた。

大阪までいくツアーもは発表されたし、新曲のレコーディングも進んでいるしで、来年も活動が楽しみなバンドのひとつ。

 

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なーんかコメ欄に海外勢も目立つし、どでかい花火打ちあがらんかなぁ。