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もう一度君を助ける!『有線少女~plugーin girl~』 1巻

有線少女~plugーin girl~ 01 (電撃コミックス)有線少女~plugーin girl~ 01 (電撃コミックス)
(2013/01/26)
kaya8

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   生きててくれてありがとう 『有線少女~plug-in girl~』1巻の感想を。 タイトルやら表紙やらでわかるとおり、普通の身体じゃない女の子が看板背負った漫画。ストレートなボーイミーツガール。ストレートな少年漫画。気持ちがいい作品です。 ストーリーに勢いがあってグイグイ読ませるし、しっかりラブコメ的ニヤニヤを提供してくれるし、これはなかなか期待できるシリーズが始まったなと! 表紙の雰囲気がいいですねえ。内容を読むと、1巻をこういう表紙に決めたのはなかなか面白いなと思ったりしました。綺麗な背中にドキッとしますな。


ヒーローに憧れた幼い男の子は、その身を挺して女の子を守ろうとした。 少年・月彦はそのまま病院でながいリハビリ生活を送ることになります。 でもそのままじゃいけない。損傷した身体じゃ、また誰かを守ることなんてできない。彼は自分を改造し、再び学校生活を取り戻します。 そして戻ってきた学校で、かつて彼が守った少女と再開!さらにその少女を狙う謎の集団!んでもって主人公の隠された力が解放される! とまぁ1話でできるだけ詰め込みました、という感じですごい勢い。 展開はえーなと思いつつ、でも70ページもあるのを一気に駆け抜けた感じは確かに気持ちよかった。この第一話は王道ながらいい出来だよな・・・! 有線11 あの時救えていなかったと思った女の子は、コードにつながれているけれど元気で、可愛らしくわらってくれた。 彼女を抱きしめて「生きててくれてありがとう」は名シーンだと思います。その深い感謝と愛情を見て、この主人公の凄さを理解できたような気がします。 基本的に能天気なんだけど、男の子らしい夢を抱いていて、それを努力で実現させていくアツい姿勢が見える。そしてストレートな愛情表現。気持ちがいい主人公ですよ! まぁきっと主人公クオリティで恋愛沙汰には鈍感とかなんでしょ?ふへへ。2巻ではブラコンくさい妹ちゃんも目いっぱいストーリーに絡んでくれると歓喜! 1巻のラブコメ面はとにかくヒロインの紗魅ちゃんが担いましたね。メインヒロインらしく。この膝枕シーンとか悶えましたね・・・素敵です。(満面の笑み 有線12 ストーリーはまだまだ序章といった段階で、先の世界観の広がりを予感させる、ワクワクするキーワードが散らばっているのも気になる。 紗魅のプロフィールにて、「世界は一度滅んだ」とか何事もないようにさらっと書いてあったり、月にある王宮にいるという神々が、月彦の写真を持っていたり。 主人公の名前が「月彦」っていうのも、まぁ無意味なわけじゃないでしょう。 月にいる女の子もこっからラブコメ展開に混じってくれればいいと思います!


作者のkaya8さんはイラストレーターとして活躍されていたということで、絵の見やすさ・可愛らしさも素敵ですね。 面白くなりそうな要素が沢山ありますし、これからが楽しみじゃないですか。 1巻の段階ではドラマに魅せられましたが、きっとこれからの作品の深化が進めばバトルにも熱くさせてもらえるのでは、という期待。 1巻のバトルの構図としては主人公VSデカいロボット、というもの。 こういう小さいやつがデカいやつを倒すようなのは、見た目それだけで爽快感ありますな。ロボット描くの大変そうだけど頑張って欲しいなぁ。 描き下ろし漫画もよかったですね。紗魅ちゃんの想いの理解がより深まった。 とつらつら感想を書いてきましたが、やっぱり一言でまとめると、いい少年漫画だな! ヒロインは一途でかわいいし、主人公はカッコいいし、ベタだけど大切な部分をきっちり押さえていい仕上がり。これから人気作に成長していくかも。 『有線少女』1巻 ・・・・・・・・・・★★★★ 期待できる新シリーズ。ワクワクできる作品に成長して行ってくれそう。