「正直どうでもいい?」

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電波的な彼女一巻感想と色々

電波的な彼女 (集英社スーパーダッシュ文庫) 電波的な彼女 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎 (2004/09)
集英社
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情けないことに、前々から気になりつつも手を出していなかったシリーズ。 中古で100円コーナーになぜか超綺麗なのがあったので買ってしまいました。 まず、タイトルどうりですね。電波です。超デムパ。だがそれがいい! 「前世が~・・・」「世界を股にかけて~・・・」「私はあなたを守る~・・・」という感じの初めて読むタイプのヒロインでした。いやいや、電波もいいねぇ! 意味不明な理由をつけて主人公のつけまわすのが、終盤ではとても可愛く感じたw まぁ内容としては・・・事件内容がエグいミステリというのかな。 エグいってのは殺人方法とかじゃなくて、犯人の生い立ちが。 読んでて気分が悪くなってくるイヤ~なナマナマしさ。 文体が結構キッパリと言い切ってくる鋭い文体なので、シンプルにいやらしい。 まぁ読み終えたときはそれなりに爽快な気分になりました。でも主人公が空気じゃね? ストーリーは、まぁわりと王道なんだけど、キャラがみんなとても魅力的な本でした。 ・・・でも読み終えてしばらくたって思い返してみると、実は全く救いないね、これ。 ラストのラストだけ爽やかに〆てるけど、実際、事件内容の陰湿さは不愉快極まりない。 でもさっぱりした文体も読みやすいし、まぁなんだか、そういう不愉快さがなんだか好み。 好奇心で、見てはいけないものを覗いているような、そういうハラハラ感。 ん~、これは久々にキタんじゃないのか。さらさら読めるのにずっしりだ。