「正直どうでもいい?」

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かわいい妹ができました。『琴浦さん』4巻

琴浦さん4 (マイクロマガジン☆コミックス)琴浦さん4 (マイクロマガジン☆コミックス)
(2013/02/22)
えのきづ

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   妹・・・かわいい・・・琴浦さん」4巻が出ました。 やーアニメの「琴浦さん」おもしろいですね!めちゃくちゃ出来良くて、原作読んでいても心揺さぶられています。アニメがどう締めくくられるのか楽しみです。 で、漫画版は第5部に突入しました。VSお父様編といった所でしょうか。 3巻あとがきに、4巻までしばらくかかると書かれていましたが、確かに結構かかりましたね。1年半くらい待ちました。まさに待望の新刊! そういえば今回の表紙、琴浦さんともう一人のおかしな髪型の子は誰なんだ、と思ったら・・・「モリ!」のこのポーズでやっぱりお察しだった・・・。 森谷さんはこれっぽっちもドラマチックじゃない風に不幸というか不遇というか。ある意味で彼女らしいポジションを確立しましたよね。いいことなのかは置いといて。 3巻→夏は遊ぼう!海へ行こう! 『琴浦さん』3巻


琴浦さんのもとを訪れた謎の女性。彼女は、なんと琴浦さんの父親の秘書をしているという人物。琴浦さんは東京に行き、父親と合ってくれないかと話を持ちかけられます。 ぜんぜん気乗りしないのに秘書の女性のために、とりあえず父親に会いに行くことにします。 かつて自分を捨てた父。今なお自分を嫌っているかもしれない父。 それをわかった上で会いに行こうという琴浦さんを見ていると、この娘も強くなったもんだよなぁと感慨深い。真鍋らと仲良くなっていなかったら、きっと逃げただろうから。 そして東京にいく琴浦さんにセットでついていくESP研の面々。 第4巻は父親との再開編。そして東京ぶらり旅。 さて、新キャラも出ました! 琴浦さん41 ・・・なんか目つき悪くて怪しい。 琴浦さん44 いや、かわいい!! 琴浦さんの父親は再婚し、子供もいます。琴浦さんの腹違いの妹がいたということです。 姉の琴浦さんが春香。この妹さんが絢香「まさか私に妹がいるとは!」「まさか私に姉がいるとは!」 の衝撃が双方にあり、めちゃくちゃ不器用になっちゃう姉妹のファーストコンタクト。ニヤニヤしましたねえここはw 絢香がだんだんと琴浦さんになついていく過程。瞬時に妹を溺愛するシスコンおねえちゃんに変貌した琴浦さん2人ともかわいいわ・・・!! ワガママだけど素直になれない。いったん懐いたら甘えん坊。ゲーム好き。いいですやん・・・レギュラーキャラになっておくれよ・・・! 琴浦さん42 絢香ちゃんのおかげで、親子みたいな格好になって2人が照れちゃうシーンもいい! いい光景ですなー・・・琴浦さんも嬉しそうだし。


そしてここで唐突にいやな妄想をしてしまったので書いてみる。 というか単行本を読んだときから、ここはちょいと引っかかった。 春香と絢香。なぜ名前が似ているのか。 この父親にとって「春香」の名前は忌々しいものだったはず。ならなぜ新しい子供の名前を、春香と似た響きの「絢香」にしたのだろうか。 琴浦さんことを嫌っていたお父さんは、新しい子にあえて春香と似たような名前をつけることで、子育てをやり直そうとした、とか、あるかな。 「やり直す」というのは前向きな意味じゃない。琴浦春香への申し訳なさからくる「やり直し」じゃなく、自分のリセットのためだとしたら。 今度こそ琴浦春香のことを頭から消してやろうと思ったのではないだろうか。失敗した子育て(と考えているんじゃないかなと思う)を上書きするために。後悔すらなくなるくらいに綺麗サッパリ上書きするために。・・・そういう黒い妄想。 我が子への憎しみをごまかすために絢香に接してきていたら怖いですわ。 自分で考えておいて、そこまでクズい親かなぁと肩を持ちたくなりますが でもまぁ、琴浦さんの超能力を会社運営に利用しようと最接近を測った時点で、やはりこの男の揺るぎないクズっぷりは輝かんばかりでございます。 この巻で展開される琴浦さんVS父親の構図は、ある意味期待どおり。 形としては、琴浦さんが父親にビンタを張る、というシーンが見れて、結構スッキリです。 しかもそれが自分のためじゃないってのがカッコよかったなー!復讐のためじゃなかった。これは大きいことなのだ。きっとこの親子のために。 その後の琴浦父の様子を見ると、まぁ反省はしても根本は変わっていないよね、という感じ。まぁそうそう根っから生まれ変われるはずもなし。 そらそうだ。全てまるっと綺麗に収まるなんてことはありえない。 「琴浦さん」という作品は、そういうシビアな一面があるのは前々からですが、新刊でもやはりそういうチクリとした毒を仕込んでいる。チクリどころじゃないかも。ヘタすると心にクギ打ち込まれて抜けないことありますからね。いたたた。


ストーリーは(琴浦さんの心の問題として)ひと段落ついたかな、という印象。 琴浦さんの心に巣食っていた、両親へのトラウマは、そのうち父親に関しては解決されたかもしれない。人と人として向き合えた、大事な内容だったと思います。まぁ親父はなんともかんともですが、少なくとも絶縁状態ではなくなっということで。 今回は限定版などの発売はありませんでしたが5巻ではドラマCD付き限定版が出るんだとか。5月31日発売。アニメも好調ですし、これからのいろんなメディア展開も見たくなりますね。 ストーリー漫画色も強い「琴浦さん」、これからの展開が楽しみですわ。 そうそう、今回のオマケ漫画の「ちびうらさん」も垂涎モノの可愛らしさですよ! 琴浦さん43 カワイイ(断言) もうなんの脈絡もなく登場したオマケ漫画なんですが、マスコット的かわいらしさと、その天真爛漫な様子が普段とのギャップが合わさり大変素晴らしい・・・よし、これで一冊だそう(無理 『琴浦さん』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆ アニメも好調で嬉しい限り。今回はグッと視界が開けたような、動きのある展開。