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ついに運命が動き出す!初代メンバー集合の学園祭!『げんしけん』13巻(二代目の四)

げんしけん 二代目の四(13) (アフタヌーンKC)げんしけん 二代目の四(13) (アフタヌーンKC)
(2012/12/21)
木尾 士目

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   どうなるかは私は知らないよ それは班目次第でしょ? げんしけん13巻発売!!げんしけん13巻発売!! 大事なことなので2回言いました。二代目になって4冊目。はやいもんです。表紙はスー!この娘は二代目になってさらにキャラになってきたなぁと感じます。 13巻はスーがかなりの活躍をした巻でもありますね。一挙一動がメチャクチャかわいい! しかし本当に色んな動きがある巻なんですよ・・・まず最初に言っておきたい! ここで終わりなんてひどすぎる!! とんでもないところで14巻に続きやがるよ!! 俺がアフタヌーンを購読していなかったら発狂しているところだった。危ない危ない。読んでてよかった月刊アフタヌーン! 書きたいことはいっぱいありますがそれは14巻のネタバレも含んでしまいそうなので、グッと我慢で。13巻の中にあった範囲での感想を書きたいと思います。 いやしかし、これ読んだら皆思うと思いますよ。寸止めすぎるって・・・・・・! 前巻→女の子のげんしけんだなぁ。『げんしけん』12巻(二代目の参)


秋!!学園祭だ!! これまでもいろんな出来事が起きたイベントですが、今年もすごい。 見どころが多すぎるんですよ!次から次へと語りたいポイントが・・・あーっ!たまらん!面白いわげんしけん!面白いよげんしけん今さらだけど! しかしある程度絞らねばなるまいよ。 ストーリーを大きく動か人物がぞろぞろ集まって、大変なことになってます。 ●波戸くんの過去と今 文化祭にやってきる新キャラたち。たくさんいますが、その中には波戸くんの高校時代の部活仲間たちの姿も・・・。そこから波乱が始まるのです。 「なぜ波戸くんが女装をしたときだけ画力がアップするのか」 そのクエスチョンの答えは、なかなか闇(?)の深いものでした。 学校にホモって噂が広まって・・・って流れは、さらっと描いてありましたけど、これは傷が深いですわ。荻上過去編みたくじっくり居心地悪く描かれたら吐き気がしそう。恐ろしい。 波戸くんはけっこう複雑な背景を抱えたいるのは感じていましたが 本人があまり悲壮感を見せなかったので、ここまでブラックだったとは予想外でしたね。こういう子がいたらこういう傷を負うのは、ありそうだ・・・。 でもこの過去を見た上で改めて、波戸くんすげえな。女装男子としてここまでハッチャけられている。腐男子趣味も深めまくり。存外タフな子ですよねw 「楽しい」ことからは逃れられないもんです!そういう奴らばかりだよ! そして「今」の話へ。回想は今を見つめ直すきっかけとなります。 波戸くんと班目さんの関係は、2代目になってから何度もフィーチャーされてきた部分ですね。 それが今回で、波戸くんの気持ちが一気に膨らんだ。ように感じます。 もう完全に恋する乙女の顔で班目さんを思うようになっていますよ。男だけど。 げんしけん132 「嫌われてしまったらどうしよう」で、涙目。あーかわい!かわい! でもどうすんの、「げんしけん」でほんとに行っちゃうの、そんな♂×♂展開!?見てみたい気もするけどさ・・・ッ! ちょっと不思議な形ですけど、この作品なりに「男の娘」をリアルに描き出していますよね。最初は現実味がうすい設定だと実は思っていましたけど、ここまで来るとしっかりキャラとして確立されていて、そういうものだと読める。 もともと濃いキャラですが、波戸くんの深い部分が見えたことで、さらに愛着がわくようになったような気がします。ラブコメ的にも見逃せない流れ・・・!


●ラスボス登場!そしてモテキな班目さん! 春日部さんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! やっときましたよラスボスが!班目さんと春日部さんの再会だー!! 初代からずーっとずーっともどかしかった。ずーっと大切に描かれてきた。秘密の恋。本人は秘密のつもり。でも周りにバレバレ。そんな情けない班目さんが大好きだったのだ! そしてストーリーは2人の一気に近づけていく流れへ! おいおいどうなっちまうんだ!どうなっちまうんだ班目さんはよ!! しかし春日部さんとやっと顔合わせられても、13巻はそれだけじゃない。 流石ここのところモテキな班目さんは一味違うぜ。学園祭で一体どれだけの・・・なんか甘酸っぱい感じの何かを匂わせるイベントを起こすんだ。 げんしけん133 スーがほっぺにチュー。そのとき読者に衝撃走る・・・!! このスーの行動にはどんな意味があったのだろう。単純にイタズラか強硬手段か、それに見せかけた本心かッ・・・。でもこのシーンのあとからのスーのリアクション見てると、うむむ・・・。 2代目になってこそ表情も感情も豊かになったスーですが、その心まではなかなか読み取れない。 彼女がどういう気持ちで班目さんを見上げている(身長的に)のか・・・。班目さんを好き、なんてシンプルな考えで、いいのか・・・? 個人的に班目とスーの組み合わせは、恋愛的な色っぽさを持ち合わせたものではないと考えてはいるんだけど。今回のキスはその考えを揺るがすインパクトでした。 この一件もあって班目さんこの野郎!この野郎!とわめいたりしましたが・・・でもやっぱり、嬉しくなってしまうんだよな。だって、班目さんだから。 13巻描き下ろしのオマケ漫画でもスーネタがありましたが、ニヤニヤが止まらんな・・・。 前にアンジェラに迫られて、今度はスーにキスされて。 そして13巻の節々で気になるのが笹原妹。めちゃくちゃ班目さん気にしてますやん。別にフラグ立ってるぞ!と豪語できるほどのものではありませんが、距離の近い女性の1人であるのは間違いない。 全部、班目さんのほっとけないオーラが悪いと思います! しかし笹原妹、かわいくなったなぁ。初代で初登場したときの扱いを読み返して笑ってしまった。実は最初は苦手だったんですよね、オタクの敵っぽい女の子だったから(我ながらうわぁ・・・)。それがこんな読者的好感度の高いキャラになるとは。 前の夏コミでこの2人のイチャラブ本も買ってしまったしな・・・。あれは良いものだった。


●初代メンバーの同窓会状態! やってくるのは新キャラだけじゃない!げんしけんのOB・OGもぞろぞろ登場!げんしけんを初代を読んできた人なら、初代キャラには特別思い入れが強いのではないかと思います。というところで、今回の学園祭は初代メンバーの同窓会状態。 久しぶりに初代メンバーが勢ぞろいしての賑わいにほっこりですよ! げんしけん135 社会人になったからこその会話も節々にあって、すごく眩しく感じたり。 はぁー、みんな大人だわさ。眩しい。 二代目キャラもみんな好きです。でもそれ以上とか以下とかいう感覚ではなく、初代キャラはなんか別格に愛おしかったりする。春日部さんがいると大野さんも楽しそうだなぁ。 ・・・そういえば今回オマケ漫画で大野さんが春日部さんに迫っていましたが、大野さんはすごいな。どこに行くつもりなんだw


そんなげんしけん13巻でした。 初代キャラがずらりと揃って、懐かしい騒がしさがあります。 その瞬間だけは「二代目げんしけん」じゃなくなるような感覚。 でもたまにはいいですよね。こういう同窓会みたいな雰囲気を描けるのも、また「二代目げんしけん」だからに違いないのです。げんしけん続いて嬉しいです。 新キャラが大勢登場した巻でもありますね。 個人的に波戸くんに想い寄せる今野ちゃんがかわいいですねー。また登場してくれないかなと期待してしまいます。いいキャラです。いじらしくてしかしいろんな意味で、不憫だ・・・。 だって相手は波戸くんだ・・・。 あと腐女子の業の深さも面白かったですね。神永先輩、すげぇな・・・! げんしけん131 荻上も乗っかっちゃてるし。フツーなんだ・・・そうなのか。 そしてこの13巻だけでは学園祭は終わりません。 それどころか、こっからが最高に盛り上がるところだ!ってところで終わる鬼畜仕様。雑誌で読んでる自分ですら、この構成はヒドいと言うしかない・・・! げんしけん134 ついに!部室で!二人きり! どうなっちゃうの班目さん!告白できるんですか!?14巻へ続く! 『げんしけん』13巻(二代目の四) ・・・・・・・・・★★★★☆ げんしけんは面白いなぁ・・・うん。うん。しみじみと思いました。 最高に甘酸っぱくて楽しくて意地悪で。オタク系青春漫画最高峰。