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気が抜けないけど抜けるゾンビ・ラブコメディ、完結!『りびんぐでっど!』4巻

りびんぐでっど! 4 (少年チャンピオン・コミックス)りびんぐでっど! 4 (少年チャンピオン・コミックス)
(2012/09/07)
さと

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   いただきます♥りびんぐでっど!」4巻が出ました。最終巻です。 これでラストというのは寂しい。しかし連載スタートから1年と少しの全59話。ダレないまま走りきったという事で、悪くはないタイミングだったかなと思います。 ラブ2割コメ8割、良質な1話完結シリーズでした。最後まで面白かったな! 気が抜けないはずなのに気が抜けてしまう、この絶妙の空気・・・! 今回の表紙は完結巻ということもあってか、ヒロイン全員集合ってな感じ。 表紙の右側にいる新キャラ・あいすちゃんなんかは全然ラブコメに絡みませんけど・・・まぁいっか、表紙は3人寄れば華やかだよ! それでは最終巻の感想を。 前巻→ゾンビ(に巻き込まれ)ライフはいつも賑やか。『りびんぐでっど!』3巻


なんなのだろうな、この面白さは、不思議な魅力は。 珍しいことをやっていた漫画ではないです。でもとても好きだった。 もなこの無茶苦茶でかつ濃いキャラクターだとか、彼女が暴走してどう日常がかき乱されるかだとか、コメディとして楽しかった。ささいなセリフの1つ1つにも妙なセンスがみなぎっていたり。時々やってくるラブコメモードな彼らもとても可愛らしかった。 いろんな要素が絡み合って、ぬるく気楽に楽しめるいい漫画になっていました。 最後となる4巻。 いつもどーりのお気楽のうてんきなコメディ回が安定の面白さす。 安定というか、思えばこの漫画は明確につまらなかったハズレ回ってのは無かったなぁ。ネタがどうとかより根本的にこの空気にハマっていたんだろうか。 あいすちゃんが本格参戦してから、もなこをめぐる環境に新しい風が吹き込みました。 あいすちゃんは登場したのが遅かったので、じっくりとは描かれていなかったことが残念ですが、いいキャラでした。ゾンビ愛があふれすぎた突拍子もない動きは笑いました。 連載が続いていれば、あいすちゃんも主人公をめぐるラブコメ前線に参加したんじゃないかなーと、46話のラストを見てほんのり想像したりします。 47話が個人的にギャグとしてのベスト。 青山くんがポエマーとしてのその類まれな才能を発揮する! りびんぐ42 うわぁ・・・。 この物語のはじまりだって青山くんが書いたアイターなラブレターがあったからでしたね。 ちょっと忘れかけていましたが、所々で青山くんは普通じゃないからな。 巻き込まれ型主人公なのにたまに自分から周囲巻き込んでいく迷惑アクティブさも・・・。 そしてこの作品のクライマックス。ラブコメとして決着させてみせました。 むだにシリアス度の高い展開になったりせず好感触。ちょっと真面目な中でも肩の力をぬかせてくれる。こんな軽やかさが好きだったのです。 アンリちゃんもがんばったんだけどなー。いい盛り上がりを見せたラストでした。 というか終盤にむけてのアンリちゃんのヒロイン力上昇は目を見張るものがあった!でもそれはもなことの恋愛バトルをさらに盛り上げるためであり、つまり当て馬であり・・・・・・だとしてもアンリちゃんは可愛かった。精一杯に恋する女の子はかわいいのである。 とはいえこの作品の看板娘でありメインヒロインはもなこちゃん。 もなこの魅力が十二分に引き出されたクライマックスはたっぷりと甘い・・・! りびんぐ41 はー。普段のおとぼけっぷりもかわいいけど、好きな相手を意識してのギクシャクした乙女っぷりも垂涎モノ。 ラスト近辺では青山くんともなこの未来を示唆されていて、幸せなエンディングでした。 コメディとしても面白かったのに、意外なくらいしっかりラブコメ展開がハマってきれいに着地。連載終了は惜しいけど、いい最終話が見れて嬉しいです。


そんな最終巻でした。いい漫画だったなと、最終巻を読み終えて思い返しました。 週刊少年チャンピオンで連載が一時的に再開した「みつどもえ」(今は新しく別冊少年チャンピオンに行きました)と、キレーに入れ替わる形で終了したんですよね。 「みつどもえ」の復活はとても嬉しかったですが、でももっと「りびんぐでっど!」を読んでいたかったなぁという気持ちもあります、当然。 でも最初にも書いたとおり、こういうギャグ漫画でダレずに完結したということで、自分は「りびんぐでっど!」を素晴らしい作品として記憶したいなと。 楽しい漫画でした。全4巻でまとまった良作として、気軽に読まれていってほしいです。 『りびんぐでっど!』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆ 最終巻。うーん残念・・・でも内容はやっぱり面白く、綺麗に落ち着きました。またたまに読み返してニヤニヤしたいな。どこかズレたキャラクターたちが大好き。