「正直どうでもいい?」

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そのドレスちょっと待った。『八潮と三雲』5巻

八潮と三雲 5 (花とゆめCOMICS)八潮と三雲 5 (花とゆめCOMICS)
(2012/09/05)
草川為

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   私の心臓が 前よりはねあがるのは なぜでしょうか? 「八潮と三雲」5巻が出ました。いい調子で連載続いてます。 今回の見所は結婚式。表紙も八潮&しー君がめかしこんでます。 誰と誰の結婚式・・・?ってのはお楽しみで。今回も甘甘で素晴らしかったです! しかしこの表紙なぁ・・・しー君とかこの巻ほぼいいとこなのに、なにスカしてタキシード着てるんだろうかとwいやいいけど! 八潮のバラの持ち方はいいですね。ぶっきらぼうな持ち方だけど大きな花束。少し彼らしい。 それでは5巻の感想を。 前巻→キスの3秒ルール、見せてあげます。『八潮と三雲』4巻


さて4巻ではキスに3秒ルールを適用するというわけのわからない手口で八潮さんに猛アタックした三雲ですが・・・あまりのかわいさに俺もトロトロになってたわけで。頭が。 まぁそもそも3秒ルールとか持ち出して関係がこわれるのを避けたのは八潮だったか。 と思ったら5巻では「あれは事故だったの!3秒以内だったし!」と言い訳始めました。 いや最後は三雲ちゃんからノリノリでキスしにいってたじゃん! 彼女にとってはあれは自分のわがままで起こした事故であり、勝手な思い出作りの一環。 キスできてうれしいと舞い上がる一方で、やはりちょっと苦い想いも含んだ記憶でもあるのか。 謙虚なんだか強引なんだか。三雲ちゃんは面白いな。 でも彼女の行動は彼女なりに一貫性があって、けっしてどう動くか想像がつかないキャラクターではない。誠実で、かわいくて、カッコいい女の子なのです。 八潮54 5巻の番外編の夏祭りエピソードの一幕。 射撃の腕前が実はすごかった三雲。「じゃあなんでさっき射的ゲームで俺にものをねだったんだ、自分でとれただろう」という八潮に、「とってもらうってのがいいんです」と三雲がいいます。 すごいなぁ。八雲ちゃんは女の子を楽しんでるよな。八潮へどうじゃれつけばいいのか分かっているし。好きな人に祭りでプレゼントをもらうって、ある意味醍醐味じゃないですかと。わかってるなあ。 でもいたずらに女の子を振りまくだけじゃなく、きちんと「出来る女の子」です。 ちゃんと八雲を支えるパートナーなっている。ラブコメとしてのかわいらしさだけじゃなく、この2人の関係はとても好きです。 猫らしいちょっとした気まぐれが、彼女をよりかわいくさせるアクセントになっているかな。


猫っぽいと言えば八潮もだ。いや実際に猫なんだけれど。 懐いているようないないような、真面目なような気まぐれなような。 八潮さんは今回、だいぶ迷走します。どこに行けばいいのか迷っている。自分の気持ちがわからなくなる。 今回の目玉である結婚式のエピソードでは八潮がやらかし、と思ったら三雲もやらかして、非常にラブコメ的に動きがあったのに表面上なんの発展もしていないという残念な状況です。 八潮52 この話では八潮が明確な独占欲(と言えるかな)を見せます。 「こんなドレスは破れてもかまわねえが、破っていいのは俺だけだ」とか!何いってんのお前! 結婚式というシチュエーションが多かれ少なかれ八潮の心を乱したのか このエピソード中の彼はずっとテンションがおかしかったw そのおかげであの誤爆をやらかすわけで・・・「あの時は冷静じゃなかった、どうかしてた」と後々反省しています。 やはりその場にやや流された形だったのは間違いない。 しかし三雲が遠くに行ってしまわないように溢れ出た言葉です。 これをきっかけに、八潮本人がつよく三雲を意識しだしていることも確実だよなあ。 これからの2人が楽しみですよ! 八潮53 擬似ウェディングな2人はなんだか微笑ましかったなー。いつか本当になる。なれ。 相変わらずむすっと不機嫌そうな表情を崩さない八潮さんだけど、なんとなく彼が寂しがってるときの表情がわかってきた気がします!


あと今回は印象的なモノローグが多かったと思います。 「私の心臓が 前よりはねあがるのは なぜでしょうか?」 「八潮さんのために使ってもいい時間は まだちゃんとある」 あたりはたまりませんし、15話ラストの八潮のモノローグもニヤニヤとまらないw 2人の気持ちのたかぶりがみずみずしく感じ取れます。 やはりいいモノローグを紡ぐ漫画は好きだな。心に残る。 それにしても三雲ちゃんは相変わらず、どころかかわいさ上昇中でどうしようか。 冗談めかして「私のこと好きなんじゃないですか?」と期待まじりにきいてみたり でもきっとこの想いは報われないんだろうなぁ、なんて漠然とした不安も抱えている。 報われないどころか、自分からせっかくのチャンスをムダにしたんですよ三雲さん!あの結婚式の最後にあった最高の一言を情緒なくふっとばしたのあなたですよ! でも大満足の幸福は、もしかしたらもうすぐそこかもしれない。 17話でいったん距離があいてしまったけれど、心の距離はその限りじゃないだろう。 八潮51 あー。やっぱりこの2人の事好きだな。 子供っぽいような大人っぽいような・・・そんな恋のやり取りはドキドキしますね。 『八潮と三雲』5巻 ・・・・・・・・・★★★☆ 八潮さんのデレきたか・・・!?相変わらず面白いシリーズ。6巻は来年夏。待ち遠しい。