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女子高生はやっぱり異常だな!『男子高校生の日常』6巻

男子高校生の日常(6) (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(6) (ガンガンコミックスONLINE)
(2012/05/22)
山内 泰延

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   かっこいい男の条件って何かな 男子高校生の日常、6巻が発売しています。 アニメ面白かったですねえ!どうなるかと思ってましたがずっごい出来よかったです。脇役に使うのかよってくらいいちいち声優に有名所が多かったのもギャグ。いやギャグじゃないけど。 好評のまま終わったアニメ版。それを見届けてから発売されたこの6巻の感想を。 表紙には「女子高生は異常」の3人が初進出。まったく女子高生は異常だぜ!的な。


「あれ、アニメでみた話が最新刊に入ってる!」 ってのを思いましたが、まぁ1話1話が短いショートコメディで、アニメにするとどんどん原作を消費しちゃいまして。ガンガンオンラインに掲載はされたけど単行本化はまだっていう話もアニメにされました。 (おかげでアニメの第2期は相当オリジナルを頑張らないと実現はそうとう先になります・・・) ともかく、アニメで見ていた人はもう馴染みあるエピソードもいくつか収録されています。 しかしまぁ、ちゃんと原作漫画で読んでもおきたいのがファンとしてのなんとなくなアレ。 漫画と言えばパラッとめくればすぐに楽しめるお手軽さも魅力ですし、特にこの作品はなんとなーく手にとってなんとーなく読むってのが気楽で1番いい楽しみ方だと思ってます。 さて内容の方で。 ストーリーなんてほぼほぼ無いギャグ漫画なので、適当に気に入ったエピソードの話を。 まず第86話である。これがもう、さらっとひどいことしてて大好きw 日常1 個人的に本作トップクラスのお気に入りキャラ、りんごちゃんが登場! と思いきや出番はこれだけなんですよ!食いかけのフランクフルトをいきなり顔面にたたきつけられて「ぐわっ!」と色気なく呻いて出番終了です・・・。 ツッコミも何もない。以降の流れでりんごちゃんの姿はどこにもない。ど、どういうことなんだ・・・。ヒドすぎる・・・! そういえば前の5巻にはりんごちゃんの出番がほっとんどなくて結構寂しかったのですが 喜ばしいことに、6巻ではりんごちゃんの出番がそれなりに多い。 出てくればいつだって、あの愛すべきおバカさをみせつけてくれます。 日常2 ああ、やっぱウザい。そしてかわいい!第90話はまさしくりんごちゃん無双。 生徒会の面々が明らかに適当な相槌打ってるのにも笑ってしまう・・・。 5巻で出番が少なくちょっと不満だったのはりんごちゃんだけではないです。 文学少女ですよ!1巻の「でもこの風…少し泣いてます」のシーンは何度見てもニヤニヤしてしまいます。 最初のあんな出会いから、何度もヒデノリと会っては、なんだかんだで絆を深めてきている・・・のかは謎なんだけど・・・でもまぁとりあえず何度も顔は合わせているわけで・・・ この作品においては珍しくブコメの匂いを感じる2人なわけで、文学少女が出てくると俄然テンションも上がってしまいます。 そんな文学少女をクローズアップする回も収録されていて、これがまた素晴らしいんだ。 日常3 こわいよ!無表情なのが余計にこわいよ! 相手がヒデノリを分かるやいなや、すぐに扉を閉めてエレベーターでふたりきりになる。 でもこれまで読んでいれば彼女がどれだけ不器用なのかはわかっているし、オチを確認すればなるほどなという感じに。 この第92話、ヒデノリの大混乱のモノローグも面白かったですが、もし文学少女のモノローグもあったらさらに笑えただろうなぁ。あのポーカーフェイスの内では凄まじい混乱と葛藤があったのだろうな。絶対焦りまくりで必死に表情を抑えていたんだろうw めぐり合わせがいいんだか悪いんだかわからない2人だなー! 2人して頭の中がごっちゃごちゃになって暴走しちゃう感じが本当にかわいいw 文学少女は積極的にヒデノリに近づいていこうとしているのが見えます。この2人のエピソードはどれを読んでも好きだなぁ。ニヤニヤするじゃないですか。


本当にこの作品の女性キャラは、よくわかんないけど可愛く思えるってケースが多いな! 多くがギャグに突っ走ってるのに、そこになんだか愛嬌を感じてしまう不思議。 「男子高校生の日常」というタイトルではありますが、それを華やかに彩る女の子の存在は青春に欠かせないのではないだろうか!まぁ、あんまり青春してないけど! りんごちゃん、文学少女の出番も多く満足の第6巻でした。 女の子だけでなく、いつもどおり男子たちもバカなことで遊んでるのでご安心を。 そして巻末オマケ「女子高生は異常」がやっぱり面白かったw 堂々とした陰湿さとか、ケンカの売り買いの仕方とかいちいち笑える。機嫌が悪いときの生島さんの目付きやばいわ・・・!女性キャラ全般に言えるかもだけど、やはり女子高生は異常である。 というわけで、個人的には充実の一冊となりました。 「最後にもう1ひねりあったら面白かったかな」という話もいくつかありましたが、独特のテンポで繰り広げられるギャグの数々に、たくさん楽しませてもらいましたね。 ギャグの切れ味は1巻がピークだったと思っていますが、面白さがそこから衰えていっているわけではなく、キャラへの愛着がましてきたことで作品の魅力もだんだん増えてきている。 なんとなーく読み返したりしてまったり楽しんでいきたいシリーズですね。 またアニメやってくんないかなーなんて期待してますが、いつになるやらだなぁ・・・! 『男子高校生の日常』6巻 ・・・・・・・・・・★★★☆ メインキャラがだいたいバランスよく?登場する楽しい第6巻。女子高生はやはり異常(迫真)。