「正直どうでもいい?」

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人魚の魔法の薬、ほしい? 『にんぎょひめの壜』

同人誌感想ー。いくつやるかはわかりません。 20110520235208.jpg airdropさんのコミティア96新刊の漫画本、「にんぎょひめの壜」です。 この本が初のオリジナル漫画本とのことですが、なかなか良い雰囲気を持った作品でした。 もともと表紙買いに近いノリで購入したのですが、絵も可愛らしく見やすくて好印象。 気だるい春の授業中、主人公は隣の女の子から声をかけられます。 「あるよ」「え?」「わたし知ってるよ、覚醒剤」 そんなドキっとするやりとりから始まる、2人の女の子のささやかなお話です。 ページ数としては30ページ弱で、ぐいぐい動く物語というわけではないのですが、「人魚姫」という単語がイメージさせる儚さや幻想性、そして信じてはいないけれど、でもちょっと人魚になるかもしれないということに、微妙に動揺したり・・・。 パンチが弱い感は否めないにしろ、こういう雰囲気、自分好きなもので。 「目が覚めたでしょ?」と言った女の子の表情に、いろんな意味でしてやられましたねw あえて百合ものというほど密接なコミュニケーションをとるわけではないのですが、メインの2人の女の子の距離感が程よく心地良い。きっとここからまた。 またこのサークルさんの本買って見たいなと思います。