「正直どうでもいい?」

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見た目は美少女、本当はただの牛? 『ウシハル』2巻

ウシハル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)ウシハル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2011/01/28)
ゴトウ ユキコ

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   僕にも見えるんです。牛女・・・ ゴトウユキコ先生が描くほのぼの擬人化?エロスな「ウシハル」2巻が発売されました。 「R-中学生」が個人的に大ヒットだったので追いかけている新人作家さんなのですが スピリッツで連載しているこちら「ウシハル」は順調に巻を重ねていきそうですね。 今後さらに注目されていく作品なのではないかと期待をしていたりします。 中学生男子の清晴の家(牧場)に出戻りしてきた一匹の仔牛、ウシハル。 しかしそのウシハル、清晴にだけ超セクシーな女の子に見えてしまう不思議な牛になっていました。色々お盛んな男子中学生である清晴にとって、ウシハルとすごす日々はいつも刺激がいっぱいなのです・・・。 と思いきや、同級生の田淵もウシハルが人間の女の子みたいに見えるようで・・・!? 気になる引きで終わってしまった第1巻。では2巻の内容へ。


清晴と同じく田淵にはウシハルが「牛女」に見えるようですが ウシハルの写真を学校に持って行ったところ、ただの牛にしか見えない同級生もいれば、だいぶ年上のおじさんも女の子に見ることができたりとなかなか混沌とした状況であることが判明。(大興奮の校長先生、写真を没収していきました) ウシハルを女の子と見る人、ただの牛と見る人。そこにはどんな違いがあるのか・・・。 調べを進めた清晴は、同じ経験をしたことがある高齢の男性に話を聞きに行きます。 20110209004138.jpg 若かりし頃、清晴らと同じく牛を美少女のように見えたこの男性。 彼は『あること』をしたことで、牛女がただの牛にしか見えなくなってしまったのでした。 聞かされたそる事実は、ウシハルと接する清晴の心にほんの少しの変化を与えます。 ・・・なんてほんのちょっとミステリアスなストーリーを展開させますが 一段落したらまたいつもどおりののほほんエロス短編が続きます。 特に第17話「頂上」と続く第18話「トンネル」のエロさは何事かと! 居眠りをするウシハルの身体にテントウムシが這う・・・という話なのですが、テントウムシというのは上に上にと進んでいく生き物です。おっぱいを歩く天道虫は、やがてその頂点へと・・・ 20110209004121.jpg (クリック拡大) テントウムシくん超がんばってカリカリしてます。 清晴も「乳首、あんだか!?」「あんのか乳首・・・!!」と驚いていましたが、自分も驚きw そこはデフォルメされて漫画的に無いものとされるものだと思っていました。 乳首をカリカリ責められて色っぽく顔を歪ませるウシハルちゃんがたまらない・・・!! あんまり言及すると下品になるんですけど、乳首ムクッとするんですよね素晴らしい。 男子中学生にでむっちむちな女の子が全裸で無防備に甘えてくる状況であることが新たに分かり、清晴への憎しみと読み手としての喜びが凄いことになってきました。 ただ観察しているだけでも、こういう天然なエロさというのはグッと来るものですね・・・! しかしエロいばかりではなく、心安らぐような和むシーンも豊富。 一緒に牛舎に寝ることになったり、釣りをしたり、焼き芋を作ったり・・・ 外見女の子なので絵的には違和感無いんですが、これらのシーンはウシハルが牛にしか見えない普通の人間にはどういう光景に見えているんだろう・・・釣り竿とか・・・。 野暮はツッコミは置いといて、ほんわかするエピソードが今回もたくさん収録されていますが 中でもお気に入りなのが第28話「お祭り」でしょうか。 お留守番で寂しそうなウシハルを見かねて、祭への参加をやめた清晴。 ウシハルのために簡単な祭り会場を作り、2人でお祭りの時間を堪能します。 20110209004140.jpg いいなあー、こういう雰囲気。 しかし、上にも述べた牛女の秘密をすでに知っている清晴、 ウシハルとの距離の取り方に若干の迷いがあるようですね・・・。 けれどわざわざ祭り会場を組み立ててしまうあたり、彼のウシハルへの思い入れはなんだかどんどんと強くなっていっている気がします。なかなか凄い行動力。 がんばれ思春期男子。こういう男の子は本当かわいいな。


ではまとめ。 1巻を読んで馴染むことができた人なら安心して読むことができる続刊。 また今回も謎のリアル少女が清晴に接触してくるという気になる引きで終わっています。 単行本構成が上手いですねー、これでは3巻も買わざると得ない! 基本一話完結のちょいエロほのぼのなお話を展開する「ウシハル」ですが うっすらとストーリー展開や物語の謎のようなものは用意されている様子。 ですが基本は何にも考えずに楽しめる気楽な良い作品になっていると思います。 作画はやや不安定ながら、良い絵を置くべきところに置けている印象。不思議なデフォルメ絵も味があってかわいいです。 作品の看板キャラクター・ウシハルちゃんの可愛さは2巻になり更に盛り上がってきたようにも感じました。嬉しがる時は大口開けて満面の笑み、悲しがる時はかなりブサイクな感じにもなるウシハル・・・その天真爛漫さが大好きです。 普通にオカマバーに入り浸るようになってる服部にも笑いましたがw 3巻の発売も楽しみにいたいと思います! 『ウシハル』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆ 無防備で刺激的でかわいらしくて、ちょっとミステリアスな看板娘が魅力的な作品。