「正直どうでもいい?」

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アマガミ・・・ですよねこれ? 『あまがみっ!』1巻

あまがみっ! (1) (ファミ通クリアコミックス)あまがみっ! (1) (ファミ通クリアコミックス)
(2010/12/15)
ピアイ才

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   さて本日の先輩の靴下の色は・・・ 前回の「週刊アマガミストへの道」更新に引き続き、アマガミのコミカライズ作品で更新。 今日はピアイ才さんの「あまがみっ!」です。 「週刊アマガミストへの道」は主人公のキャラ立ちっぷりが異常とは言えそれが面白く、ギャグ漫画としては至極分かりやすい作品に仕上がっていました。 しかしこの「あまがみっ!」はカオスすぎてアマガミスト以上にカオスで酷いです。エンターブレインアマガミ開発部はすてきなところ」と、謎の生物と共に作者コメント欄に作者が書いておられましたが、わりと本気でそう思いますw ここまで各設定をブチ壊したコミカライズをよく許可しているなと!むしろその崩壊させっぷりを作品の売りにもしていますし・・・ 森島はるか先輩編から始まるのですが、第1話1ページ目、大事なヒロイン紹介の時点で 20110203194829.jpg 2011y02m04d_095543796.jpg ブームくんやないか! そんな感じで、しょっぱなからヒロインをヒロインとして描こうとしない姿勢が垣間見えます。まぁ面白いのでそれも良し! 森島先輩が基本ずっと(^o^)なことにとどまらず、いろんなキャラがそれぞれ大暴走。 梨穂子は食欲設定を増長させすぎて化け物みたいになってるし、田中さんがただの男好きになってたり、 紗江が腐属性に覚醒し同人誌を製作・イベントで大量に売りさばきカリスマ同人作家として名を馳せるようになったり・・・。 ハナヂ王子等サブ男性キャラクターは、完全に収拾の付かなくなったギャグ展開をなんとか一時的にでも綺麗に収めるための便利キャラとなってます。どうしてここにいるの?という台詞に「さぁ」とハナジ王子に答えさせたり、便利キャラ化とキャラ設定完全崩壊を隠そうともしないどころか自らネタにしてますね。それでいいのかw またキャラの崩壊っぷりに合わせて、ギャグの方もかなりひどい・・・。 20110203194827.jpg (クリック拡大) ムダにナマナマしいのが実に勘弁願いたい感じですね。 上の画像は特に「oh・・・」なシーンなので全編こんな調子ではないのですが、同日発売・同原作のコミカライズギャグ漫画として「週間 アマガミストへの道」と比較すると、変な言い方をすればアクが強いと感じます。 ギャグの質が結構違うので、同じギャグマンガであっても差別化はされていますね。 主人公・橘さんは二作通じて安心安全の紳士ぶりですが、こちらの彼ははさらに理性もぶっ飛んでしまっているご様子・・・。 しかしふざけてばかりではありません。ふとした時に本気絵を忍ばせてくるから侮れない! というか裡沙ちゃんにすごい気合いが入ってます。ピアイ才さんいわく「今まで出てない分がんばった」とのことですが、それにしても可愛すぎます! 20110203194816.jpg ナース裡沙ちゃんかわいいっすなぁ! こんなクオリティをいつも発揮してくれればいいのですが・・・そうしてくれないところがこの作品の良さ・面白さでもあるでしょう。ピアイ才さんはひどい御方です。 それで巻末で明かされているように、作中のいろいろなところに裡沙ちゃんがこっそりと登場しており、彼女を探す楽しみもあったりします。しかしかなり難易度は高いですw


いつもよりかるーい感じの更新に出来たでしょうか。ではまとめ。 一番言いたいことはこれですね。 ギャルゲーのコミカライズ作品で、よくここまで理不尽系ギャグを飛ばせるな! どのページを見てもやたらとテンションが高いのですが、むしろそれが内容の荒唐無稽っぷりと合わせてシュールな笑いを運んでくれますね。 ただやはりこの原作崩壊っぷりは大きな破壊力を持っているためこの作品の大きな特徴でもありますが、そのせいで原作設定を遵守したい方にはやや向かないかも・・・とは思います。 しかしこうしたネジの外れたコミカライズを楽しむことができるのも、気合の入った作家陣(成年的な意味で)で注目を集めるアンソロジーシリーズを始め、積極的なコミック化企画を進めているアマガミならではだよなぁと思います。 アマガミファンならずとも頭を空っぽにして楽しめるギャグ漫画に仕上がっているかと。 2巻ではどんなモノを見せてくれるのか・・・ある意味、非常に先が気になる作品です。 『あまがみっ!』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆ よくぞここまで・・・な「あまがみっ!」第1巻。万人受けは難しいかも知れませんが、期待。