「正直どうでもいい?」

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死でこそ輝く人の生 『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』6巻

絶賛試験期間中。漫画は読めても更新の時間はちょっと…とりづらい…。 いつもよりちょっと短めですが一応がんばって更新です。

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6
(2010/07/09)
不明

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   わかってるよ あさみさん かなりお久しぶりなHOTD。 平野コータに惚れろ!!なシリーズ第6巻です。 アニメ効果で既刊も売れているようですね。よきかなよきかな。 さて、ゾンビモノといえばのショッピングモ-ル編もいよいよ大詰め。 こういう作品は、やっと手に入れたはずの平穏は身勝手なバカのせいで壊されるのが常。 まぁ正気いられるはずのない世界なので、それもまた当然とも言えるかもですが… 今回もまぁそんな感じで、いっきに危機に巻き込まれていく主人公たちなのです。 この作品と言えばエグい崩れ方をしてるゾンビたちと、人々の醜悪な本性… そしてなにより女性陣の爆乳っぷりというわけですが、今回はエロスは控えめ。 積極的に物語を進行させていくような展開で、これまでただの生存者Aだった人物たちが 次々と輝きを放つナイスな展開。かわりにちょっと主人公ズの影は薄いかも。 レイプ魔兄ちゃんがまさかあんなカッコいいとは思わなかった! あさみさんもいい活躍でしたね。まぁ個人的にはコータは沙耶とのコンビが好きなのですがw 妙にグッと来たのが、Act.23での老夫婦。 人間に汚い部分を明々に描写していくこの物語の中でも、不思議なくらい染みる死でした。 20100719135845.jpg 凄惨な死を曝すより、2人で心穏やかに死にゆこう。物語の続きを望もう。 「化け物になってたまるか」という、最期の意地。 剥き出しの欲望を露わにするもの。勇気を持って踏み出すもの。 それだけじゃない、未来を望みつつも、それが叶わない人も当然いる。 「来世の楽しみにしよう」 こんな壊れた世界では、もしかすると一番の正解が、これなのかも知れない。 もちろんみんながそれでは物語がつまらないのですが こういう死を見せられると、一層主人公たちが引き立てられるなぁと。 20100719135820.jpg (クリック拡大) 人間が一番輝くのは死に時なんじゃないかと思うのです。 この漫画はそんな素敵な瞬間がたくさん詰まっています。 悪趣味と笑うなかれ。 最強にフィクションじみたフィクションであるこの作品には、この楽しみ方が一番。 命を懸けた退廃的サバイバル馬鹿騒ぎ。 行くも地獄、引くも地獄。なぜならこの世界が地獄。 まだまだこの物語から目を離すわけには行きません。 『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』6巻 ………★★★☆ エロス・カオスは少なかったかな。アニメと合わせて続刊が楽しみ。ちゃんと働け。(ぉ