「正直どうでもいい?」

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ただ高みを目指す戦場へ 『ベン・トー』1巻

GWですね~。 午前は浜松でマイマイ新子見ます。午後はサークル&飲み会。今日は大忙しです。

ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2008/02)
アサウラ

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   俺たちは誇りを持ってここにいる。 半額弁当―――それに魅せられた者たちがいる。 それを巡る闘いに、心揺さぶられた者たちがいる。 自らの誇りをかけ戦場を舞う狩人たち―――人はそれを、狼と呼んだ。 ・・・という、血みどろになりながら命がけで半額弁当を狙うハンターたちの物語です。 血みどろだとか、命がけだとか、到底弁当がらみとは思えぬ物騒なワードが並びますが、これは一切誇張などではありません。弁当獲得にマジで死ぬ気で戦います。 そのくだらなさが最高に熱く、そして面白いのが本作です! 主人公・佐藤はある日立ち寄ったスーパーで半額弁当に手を伸ばしますが 次の瞬間には吹っ飛ばされ、そこに戦場があることを知ります。 その場に居合わせた少女、白粉とともに何度も戦場へ赴くうち 「氷結の魔女」と呼ばれる凄腕の少女、槍水に声をかけられます。 彼女はこの地区でトップクラスの実力の持ち主、そしてハーフプライサー同好会会長でもありました。半額弁当を巡る闘いに身を投じ、なにかを感じ取った佐藤はHP同好会に入会。日々スーパーに通う日々が始まりました。 この本の面白さは、その登場キャラクターの本気っぷりです。 時に争い、時に共闘しあう狼達の熱いドラマ・・・それが半額弁当をかけてなんですから もうしょっぱなからなにかおかしいんですこの作品w でも読んでいるうちにその勢いに押され、胸を熱くして、ドキドキしながら読みすすめて いつしか半額弁当が高尚なもののように思えてくるんですね。 なんか感動なんかしてきちゃったりするんです。半額弁当なのに。なんなのこれ。 迫力たっぷりなアクション描写に、キモである弁当もおいしそうに描かれていますし バカバカしさをがっつり保ちつつ緊迫感を持たせることに成功しており なかなか作者の技を感じる一冊だったように思います。 ラブ要素も皆無というわけではありませんが 少なくとも物語を動かすほどの影響力はいまのところありません。 バトルコメディーだというふうに理解しておけば間違いありません。 ですがシリアスな日常コメディ的な内容を期待しすぎてしまうと やや大げさなバトル描写が鼻についてしまうかもしれないのでその点は注意。 人間がかるーく数十メートル吹っ飛んだり、天井に着地したりするので・・・ あくまでのジャンプバトル漫画的なもんだという風に思っておいたほうがいいかも。 ああ、ジャンプで思い出しましたが、SD文庫なので集英社つながりなのか ジャンプ系作品のネタも大目にあって楽しめましたねw 主人公の愛読書がウルジャンってなんでだよwムダに少しマニアックだよw とまぁそんな感じのベントー一巻。このラノで興味持ったんですが、アタリましたね。 こんな題材でよくぞここまでライトノベルを突き抜けてくれた!と拍手したいです。 笑いありバトルあり感動ありコメディありの良作です。 『ベン・トー』1巻 ・・・・・・・・・★★★★ ムダに熱くおおいに笑える話題のラノベ第一巻。2巻も早く読みたいwww