「正直どうでもいい?」

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映画版『ソラニン』感想。

最高に切なくカッコいい、青春漫画の傑作「ソラニン」。 原作はこのブログでも記事にして絶賛しましたが(→今回はその映画版の感想です。 →公式HP2010y04m17d_124653327.jpg

  出会った頃のあたしたちは、 心細くて、不安もあったけれど、 いつもどこかでわくわくしてた。 とにかくあの頃の空は、 なんだか すっごく広かったんだ―――  

非常に原作に忠実な映像化だったと思います。 漫画の実写化のお手本となれそうな感じ。 微妙にシーンの削除がされていたり、回想シーン挿入のタイミングを変えていたりはありましたが、流れもラストも細かな演出もかなり再現されており、かつ映像作品としても見やすく楽しいものになっていたように思います。 音楽漫画ですので、やはり好きなキャラクターたちが必死に音楽に食らいついていく様子は 映像ならではの迫力がありましたし、映像化してくれてよかったと心から思いますw 印象的だったのは細かく入る回想シーンと、序盤の風船、そしてライブシーン。 回想シーンはライブ中に挿入されてちょっと失敗してる感ある個所もありましたが そこ以外はおおむね効果的に感動的に用いられていたかと。 そいうかソラニンがこの回想シーンが強烈すぎて大好きだったんで ばっちり映画にも出てきてくれてマジでニヤニヤしてましたww 風船というのは、ふわっと空へ飛び立つ風船を見て芽衣子が辞表提出を決意するシーン。 ライブは問答無用の泣きの名シーン。なにも語るまい。 宮崎あおいさん主演作品は、実は今回で2,3度目なのですが (実写作品はあんまり見ないのです)しゃべり方、表情、目の形で感情表現もばっちり。 やっぱり上手い人なんだなーと! 原作の芽衣子はけっこーどこにでもいう女性という地味なデザインなのですが 映画版はもう美少女すぎて、「お前そんなかわいかったのか」とリアルで思いましたw あとビリーは上手かった!!これは間違いない! バイクで涙するシーンは、ライブシーンと合わせて俺が泣いた2トップ。 加藤とかも全然気になりませんでしたし、演技の面で首をかしげることはなかったです。 しかし種田は…ボートのシーンとかですけど、若干棒くさいのが気になったかな…。 曲についても。 劇中歌である「ソラニン」が実際にアジカンが歌っちゃうなんてサプライズがうれしかったw もともと用意されていた歌詞はなかなか好きでしたが 実際どんなふうに曲に乗るんだろうと結構悩んでいました。 実際に聞いてみてビックリですよ。ばっちり韻踏んでる!すげー! ちなみにスタッフロールで流れるのは「未だ見ぬ明日に」収録のムスタング・アレンジ版。 こちらは原曲と比べてシンセが入ったりしてよりエンディングっぽいさわやかな印象に。 もともとムスタングは、原作ソラニンを読んでメンバーが感銘を受けて作った曲とか。 アルバムですでに何度も聞いていた楽曲だったのですが 映画としての流れで聞くとまたイメージが変わって面白かったです。 さて音楽面ではアジカンが強力にサポートしている本作ですが BGMはテナー・ホリエアツシのソロプロジェクトentが担当してたり サンボのベーシスト・近藤氏が加藤役(これがバカみたいにハマリ役)だったりと ソニー系アーティストがかなり出動している作品でもあります。 加えてなぜかチューリップの財津和夫さんも出演してらっしゃったりw コンピレーションアルバムも発売されていますし、音楽ファン的にも なかなか注目しておきたい作品だったのではないでしょうか。 結構たくさん曲が挿入歌、というかBGMとして使われてしましたしね。 受け継がれるギター。楽曲。音楽への情熱。 さよならを叫んで、君の存在証明を鳴らす。 退屈な日常と、幸福と悲劇と音楽と若者を描き切った、いい映画だと思います。 これは漫画原作映画としてはかなりハイレベルではないでしょうか。 自分もそんなに何十本も好きな作品が実写化される機会に恵まれてきてはいませんが ここまで素晴らしい出来は、もしかすると初めてかもしれません。 そして映しだされる映像、人物、背景に驚くほど心動かされる自分がいました。 自分が大学生になったからでしょうか。 これが映像の力でしょうか。 痛みや興奮が、本当にリアルに、すぐそばに感じられる感覚。 熱いなぁ。 さて結論。 いやーおもしろかった!


無職(30)がインターネット解除されて激怒し家族刺しまくる 2人死亡3人けが 今朝の事件。しかも場所も結構近く。まさに屑の鑑。 歌詞の「君」を「オレ」に帰るとナルシスト ZEN ZEN 気にしないフリして~も ほーらーオレに恋ーしーてーる~ ムカついた。