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神のみぞ知るセカイ1巻 感想

神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス)神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス)
(2008/07/11)
若木 民喜

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   現実なんてクソゲーだ!! 金銭面で微妙に話題になったサンデー作家、 若木さんの最新作。 初めに言ってしまいます。無茶苦茶面白いです! 古今東西数多くのギャルゲーをクリアし続け、ついに神の称号を得た少年、桂木。 彼の元にある日突然、死神がやってくる。巻き込まれた彼は死神と少女とともに、女性の心のスキマに入り込んだ悪霊を取り払うことに――つまり、ターゲットの少女をメロンメロンにして心のスキマを埋め、悪霊を追い払うのだ!・・・ってなんだこの設定wwアホすぎるww キャラも非常に魅力的です! ・まずこの作品の看板野郎、桂木桂馬。こいつの素晴らしさは文章では語りつくせない。初めてですよこんな主人公。ダメな意味で。 ・彼の元にやってきた死神の少女・エルシィ。主人公と比較すれば、彼女はスタンダードな属性持ち。まんまるお目目がキュートすぎる。 この二人がドタバタしながらゲストキャラ(ターゲット)をいかにして恋させるかという作品。 第一話しょっぱなかなからあまりにハイクオリティ過ぎるラブコメ展開に感涙です。 20081217181014.jpg ニヤニヤがとまりません。 この作品の特徴はと言えば、リアルへの軽蔑w ゲームで得た知識を使って現実世界の女の子達を自分に惚れさせまくるという設定からして、この作品内で ゲーム>リアル という力関係が完璧に成り立ってしまっているのですwwゲームの知識を持ってすればたとえ3次元の女の子であろうと楽勝ということですか!・・・とツッコミを入れたくなる仕様。 このことが一番の魅力にして、・・・しかし一番の問題点でもあるのです。 つまりは出オチ。 設定上、今後も次々とキャラクターを投入しお話を続けていかなければならないのですが、1巻の路線でそのまま進めていっても読者は飽きるでしょう。面白いのですが、ワンパターン化は目に見えているし、長期化すればするほど、作品の負の肥大化が・・・? 作者の腕の見せ所ですねえ。 更に、主人公が落とした女の子達はみんなうっすらと彼への好意を残したままなのですが、彼はといえば「ゲームがエネルギーなんだ!!空気なんだ!!」と言い放つなど、一貫して2次元至上主義を崩しません。あれだけの美少女達とキスをしたのにも関わらずです。ここがこの作品の面白いところでもあり、どこか残念でもあり、とてつもなく切ない箇所だと思います・・・ 結構プッシュを受けているようで、おそらく編集は長期連載を見込んでいると思います。しかしこの作品は現時点では明らかに長期連載にむいてない。オタク系に関するある程度の知識が必要になってくるのも、不安要素としてありますしね。 久しぶりに楽しみな漫画が出来て嬉しいし、凄く新鮮で面白い作品です。 しかしこの面白さを維持するのは難しいだろうなぁというのが一番に思ったことですね。 劣化する前に連載が終われば・・・いやむしろ劣化しなければ・・・素晴らしい作品になるはず。 この一巻だけに限定するなら確信を持ってオススメできる一冊。神のみぞ知るセカイ』1巻 ・・・・・・・・・★★★★☆ いろんな意味で今後も目が話せない作品。キャラもみんな可愛いしね。