「正直どうでもいい?」

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黒神1~3巻感想

黒神(1)黒神(1)
(2005/05/25)
イム・ダリョン

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   「大丈夫 死にませんよ  私は・・・元神霊ですよ?」 海の向こう、韓国の人が原作・作画担当のちょっと珍しい漫画。「黒神」です。 えぇ、はい。何もいうな。表紙の女の子がドストライクだったことはすでに理解してもらえるだろう。 SF・・・というかファンタジー漫画なのかな。ゲーム製作に熱中していた主人公の前に突然女の子がやってきて、突然やってきた男にその女の子が華麗に殴り飛ばされるところから物語りスタート。その後、その男が放った謎の衝撃波によって主人公の左腕がズパッと切断されます。うぉ、バイオレンスな展開だな。 女の子、元神霊(モトツミタマ)と呼ばれる人間を超越した存在とかなんとかで殴られてもピンピンしてました。 まぁ始めの方のストーリーを要約すればこんな感じ。 ・・・3巻まで読んでの感想なんですが、ストーリーがとても複雑ですこの漫画。 専門用語もドンドン出てきて混乱してくるし、敵側の存在も思惑もハッキリしていないせいで、どうなるんだろうというドキドキ感よりも、どうなっちゃうんだろう・・・という不信感が先にたつ。 あと表紙の女の子・クロですが、この娘のキャラのどこかあいまい。 人を思いやるやさしいコなんだということは分かりますが、どうもそれを矛盾させるような行動も見える。 ヒロインの性格が定まっていない、というのは魅力あるビジュアルの効果を活かせてない気がします。 しかしこれは、物語が進んでいけば剥けていくこともあると思いますので、見守って行きたいです。 作画はもう文句なし。バトル描写はすばらしいですよ。「魅せる」バトルが描けてます。 ただ、戦うのがクロなので、基本戦闘中は殴られ蹴られのとてもかわいそうな状況に・・・。 そういうのは置いといても、女の子だとバカにしていた男共がクロにブッ飛ばされるのは非常に快感です! 女の子がボクシングで敵を倒していく、というナカナカに面白いですね。意外性あって、格好いいです。 ワリとクッキリした線の太い絵柄なので、常に緊張感持っているのもいいかも。バトルに関しては非常に上手。ただ、やっぱりストーリーが難点。これがもっとに良くなって「燃える」展開を作ってくれれば、この漫画はもっと面白くなってくれると思います。小難しい単語とか世界観とか置いといて、単純にスカッとするものが読みたいのですが・・・ムリかなぁ。 2巻ラストとかは「うわっ」と思ってよかったけど、あれはちょっと喜べる展開ではなかったし・・・。 『黒神』1~3巻 ・・・・・・・・・★★★ 作画に関してはほぼ満点。しかし物語に難アリ。感情移入しやすいシチュ作りをしてほしいかも。

今回もまたエラッそうに書いてしまいました。自己満足感想。