アイドルマスターミリオンライブ アニメ化おめでとうございます!!!!!
念願の、というのがこれほどふさわしいアニメ化プロジェクトというのも近年珍しい。デカめのコンテンツはだいたいアニメ化ありきのメディア展開をされていくので。
私は「シアターデイズ」の事前登録からミリオンライブに触れました。
そこから過去のライブBDもひとしきりは集め、現地ライブへ赴く程度にはどっぷりとハマっていくことになります。
グリー版をプレイしたことがないのが悔やまれますが・・・いやでも、ミリシタの魅力はすごい。そもそもアイドルマスターというコンテンツにほぼ触れてこなかった自分がミリシタを始めたことでアイマス全体にハマれたわけで。
ミリオンライブは閉じたコンテンツであるかのように語られることもしばしば。
「他のアイマスは知ってるけどミリオンはどんなアイドルがいるのかも把握してない・・・」というようなこともきっとあると思います。
そこで、ちょうど知人にミリオンのプレゼンをする機会もあり、そのたたき台としても本記事を書きました。
ざっくり10曲くらいのミリシタのMVを見て貰えれば、ミリオンライブの魅力のようなものを触り程度には掴んでいただけるのではないだろうか、と。
ミリシタのMVは素晴らしいクオリティを連発しており、ゲームとしてたのしいだけではなく観賞に足る魅了を備えています。
ようは
「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ(略してミリシタ)」という音楽ゲームアプリをこれから始めてほしいんだ、っていう記事です。
細かい部分はさておき、MVの良さ、曲の良さという点から触れていきたいと思います。
- Glow Map
- 百花は月下に散りぬるを
- 昏き星、遠い月
- 花ざかりWeekend✿
- ラスト・アクトレス
- dear...
- In The Name Of。 ...LOVE?
- ハーモニクス
- Princess Be Ambitious!!
- UNION!!
Glow Map
ミリシタ3周年記念楽曲。現状限りなく「最新」と呼べるナンバーです。
ミリシタの大きな特徴として「歌い分け」とよばれる、歌唱メンバーやパート分けを自由に編集できる、という点があります。
好きなアイドルで、好きな組み合わせで、好きな歌詞を歌ってもらえるということです。オリジナル音源とオリジナルMVを作れるんです。唯一無二の強力な要素。
ミリシタをプレイしているとこの凄さを凄いと感じづらくなってくるようなときがあり、それはもう完全にマヒしているワケですが、改めて考えるとめちゃめちゃ贅沢なんですよね。
歌い分け対応楽曲はほかにもたくさんあり、中には5人歌唱どころか13人モード、39人モードなんてのもあります。39人がステージに上がってダンスします。コンシューマゲームか?とんでもないデータ処理が必要と思われ当初はスマホが火を吹くと言われていましたがスタッフ曰く「試しにやってみたらできた」という謎技術。まじ?
楽曲「Glow Map」も、そもそも素晴らしい。
しっとりとしたミディアムテンポのイントロ、眩しさを感じさせる美しいメロディのAメロ、そこから緩やかに加速していくBメロ後半、からのサビ!グングンとスピードを上げていく構成があまりにも気持ちいい。
上記の動画は5人バージョンなので、アイドルごとの歌声の個性も比較的つかみやすいのではないでしょうか。過去の周年曲も素晴らしいですが、今回のGlow Mapはとにかく各アイドルごとの色が歌声にハッキリと出ている。終盤に「行ってきます!」というセリフが出てくるのですが、ここの表現もアイドルによって千差万別。
歌い分け楽曲は1人を選んでソロ歌唱を楽しむこともできます。気になるアイドルを見つけられたら、その娘のソロ歌唱を楽しむのもまた最高のコンテンツ。
MVとしても「きっとあったはずの7thライブ」の奇跡をここにパッケージングしている。夕方から夜へ、シアターを飛び出した野外ステージ。何度見てもグッとくる。
百花は月下に散りぬるを
2020年1月実装のイベント楽曲。
和ロック&スカな風味のサウンドでテンポいいナンバー。曲も好みなのですが、この曲を2番めに上げたというのはやはりMVとしての完成度が抜群だってことです。
和をモチーフにしたゴージャスな舞台。スピーディかつ細やかなダンス。扇子をはじめ印象的に光を取り入れたステージ演出……。毎月実装されるイベント楽曲としていつもどおりに実装されたのですが、初見時は「ミリシタってここまで表現できたんだ!?」という驚きと喜びがありました。ワンランク上のステージに到達したかのようなクオリティ。ダンスモーションのキレの良さにひっくり返っちゃった。
加えて凄まじいのが、ノーツでその振り付けを見事に表現しプレイしながら一体感を味わえるよう作られているということ。
ミリシタ「百花は月下に散りぬるを」イベントお疲れ様でした。
— シンゴ (@raka3456) January 27, 2020
ヤバいモーションのダンスMVと4M譜面がシンクロしてマジヤバかったので動画で解説してみました。
イベント効率を気にして4Mプレイしなかった人も是非一度プレイしてみてください。 pic.twitter.com/zHlGPxWVbS
解説動画。振り付けのタイミング、音がなるタイミングでピタリとノーツがハマってくるので実際にプレイするとこの気持ちよさが分かってもらえるのではないでしょうか。
MVの完成度もさることながらこういった部分で一層没入感が上がる仕組みを狙ってくる。ミリシタくんの丁寧な仕事ぶりとして好きなポイントです。
昏き星、遠い月
いわゆるMTGと呼ばれるミリシタ先行のCDシリーズでも異色作。ミリラジでMVをみたときの衝撃は忘れられない。
ダークで耽美な世界観でミュージカル調の一曲で、現在でもMVは最長。イベント周回にはまったくおすすめできないけど、なんか変なことをやってるということだけは伝わるんじゃないかと思います。
ミリシタが上昇気流に乗ったMTGの先陣をきった作品でもあり、ここからいまのミリシタの飛び道具的な遊び心が増えていきます。
ちなみにMTGシリーズはかなり作り込まれたドラマパートがCDに収録されており曲の世界観をより味わえる作りになっています。
中でもこの夜想令嬢のドラマはファンが多い印象。そして6thライブでは演者によって20分近くぶっととしのミュージカル形式で披露されました。
シアターで、ステージの上で歌って踊るというミリシタの個性の象徴とも呼べる存在感を放ちながらも、いまなお孤高。
花ざかりWeekend✿
同じくMTGシリーズから「娘。」ライクなパーティチューン。圧倒的な女性人気を獲得してネットでもかなり話題となりました。これだけ知ってる、という人も多いのかも。
女性Pにぶっ刺さる、というか社会人P全体にぶっ刺さるのでは?アイドルソングを越えて社会人応援ソングとしても強すぎる。鬱屈した日々も、思い通りにいかない自分も、なにかきっかけさえあれば世界ごと変わっていけるような予感に胸が踊ってしまう。
終業のベル(ジリリ)
めくりめく変身
モブキャラから主人公
きらめく世界へ まいりましょう
普通の日々を送るOLがセレブパーティに参加し華麗なる夜の主役になる……これはもう歌詞も曲も天才的。ユニットメンバーも大人組で構成されています。じっさい社会人経験のあるメンバーもいるのでこの曲との親和性が尋常ではない。
一夜ひとときの花盛り。日常を戦う女性たちが、ここぞとばかり咲き誇る、このワクワク感よ。
ラスト・アクトレス
シンデレラガール総選挙のような人気投票はないミリオンライブですが、一風変わった投票企画が存在します。あらかじめ設定とキャラクター設定のみ公開され、プロデューサーがその役に合うアイドルに票を投じるキャスティング企画です。
ラスト・アクトレスは「劇場サスペンス」テーマの投票企画から生まれた楽曲。
当時シアターへの合流が遅れていた田中琴葉(CV.種田梨沙)をめぐり投票次点から盛り上がり、イベント曲として実装された時にはそれまでのイベント記録をはるかに超えるボーダーを叩き出し伝説のイベントと化すなど、様々なドラマを産んでいます。
とはいえそんなバックボーンを知らずとも楽曲もMVも個人的にメチャメチャ好き。R・O・Nを信じろ。
腕をひらひらと泳がせたり、首をかき切るような手つきを見せたり・・・
不穏なアクションを細かく見せてくる振付。スリリングな展開の曲と相まって、忍び寄ってくるような迫力が見事に表現されています。バーストアピールで客席の光の海へ落ちていく演出は、ぜひ見ていただきたい。
探偵が指を突きつけて、直後・・・。
またこの曲は初出がミリシタではなくミリシタ感謝祭というリアルイベントでした。当時の映像も残っていますのでMVを見比べてみるのも一興。
dear...
各アイドルにソロ曲がすでに3曲ずつ存在するのはミリオンライブの強みでしょう。(ミリシタからの参入アイドル2名は2曲)
中でも馬場このみのソロ曲のこちらは、2014年リリースとコンテンツ初期のナンバーでありながらいまなお楽曲人気トップを争うレベルの伝説的な曲。ソロ曲として突き抜けすぎてるので、デレで言うところのHotel Moonsideに近いところがあるかもしれない。
アイドルソングとしても一級品だしキュートかつ切ない印象をつよく残していく歌詞も見所。
MVはあえて言われないと気づかれにくいけれど「ワンカット」です。アイドルのライブ映像としてそんなの現実ではほぼあり得ない、けれども巧みなカメラワークや演出、アイドルの表情とその写しかたでまったく違和感なく見終えられてしまう。
こんな名曲をこんなカメラワークで、しかも好きなアイドルで楽しめるというところの凄み。
In The Name Of。 ...LOVE?
続いてもソロ楽曲。アイドルは真壁瑞希。ポーカーフェイスななかに熱い気持ちを秘めている彼女による初々しいラブソング。これはもう単純に歌が最強なので聞いて。
ポエトリーリーディングのようなAメロでは歌詞の内容にあわせてゆったりとした振り付けをしていくのですが、「どきどき」の箇所なんかでは逆さまのアングルになったり、見ている人をどんどんと誘い込むような仕掛けがたくさんあります。
一気に曲調がかわるBメロ部分、そしてサビ直前の「……らぶですか?」の突然の上目遣い。細かくフックをもたせているMV。不思議と何度みても飽きないんだよなぁ。
彼女はすでにソロ2曲目もミリシタ実装されています。
Silent Joker https://www.youtube.com/watch?v=BCv05d6CQN0
こちらもよろしければチェックのほどを。
ハーモニクス
これは完全に趣味。オルタナティブな香りの高いデュエット曲。前述の「花ざかり」と同じく、ミリシタプレイヤー外を突き刺すだけのリーチのある仕上がりだと思います。
一聴して分かる通り、この最上静香とジュリアというアイドルは生い立ちはもちろん目指す方向性もパーソナリティも歌声も、同じものを共有しているとは言い難い。ただし歌にかける情熱だけは確か。そのユニゾンの美しさと攻撃性はこの曲にもつよく現れているように感じます。濃密な”感情”をゲーム内コミュやMTGドラマパートで楽しむのも良き。ミリオンライブのセンターが先陣きってこのユニットの限界オタクをやってくれているので心強い。
MV的にはやはり赤と青の切り替えが印象的な演出と、なによりスタンドマイク!世代的にはNaNaを思い出させられる衣装もツボofツボって感じ。歌唱力オバケふたりがバチバチに歌声でバトルしだすライブバージョンも良いですね。
Princess Be Ambitious!!
うおお、めっちゃピンク!こちらは属性曲と呼ばれるシリーズの1つ。ミリシタではプリンセス/フェアリー/エンジェルの3属性があり、いわゆるキュート/クール/パッション的なものです。こちらは曲名のとおりのプリンセス感ドライブ全開で飛ばしてくるので振り落とされるなよ!って感じです。
ちなみの前述の「花ざかり」と新田目翔さんの担当曲。ミリシタにおけるキラーチューン製造マン。
ダンスはかわいらしくもかなりのカロリー消費を誇るであろうことは見ての通り。小気味よいリズムに聞いていてつい体を揺らしてしまうような圧倒的なハピネスが詰まった一曲ですね。
歌詞にも注目。ここでいうプリンセスとは守られる可憐な女子ではない。
己をみがき、高めあい、強く凛々しく美しく!さながら戦士のような迫力をもって、けれどとびきり可愛らしく歌い上げてくれるのです。
極めつけはMVには登場しないのですが、フルサイズ大サビ直前のこのフレーズ。
白馬じゃなくたって平気よ 王子様
完敗。夢見るだけじゃなく、未来も運命も掴んでいけるはずだ。
UNION!!
ミリシタのオタクはこのイントロを聞くと天を仰ぐという習性があります。(そうか?
ひとつの到達点。シアターデイズ1周年記念として実装された一曲。
楽曲のクオリティ、歌詞、MV、ライブでの破壊力など、ミリオンライブの中でも突出したメッセージ性と存在感を持つ曲になっているように思います。
個性(ちがい)を分かりあうことで(となりで)
無限大に 分かちあう世界
流した汗と 涙が "ひゃくまんパワー"
アコガレだって超えられる
この歌声がUNION!!
この歌声がMILLION!!
まず歌詞。これだけでもう泣けてしまうんですけど、とにかくアツいサビで歌われるこのフレーズひとつひとつがあまりにも「ミリオンライブ」を表していて、青春感やチーム感や目指すべき憧れやブチあたってきた苦難などが一挙になだれ込んできて涙袋がタプタプしてきてしまう。
この歌声がユニオン!この歌声がミリオン!の叩みかけがあまりにも強い。
そして終盤ラスサビ。
旅路は 果てしない
夢路に 終わりはない
きみと(きみと)
UNION!!(UNION!!)
ひとりじゃ 届かない
ひとりも 手放さない
行こう (見よう)
MILLION!!
ヒィン・・
ひとりじゃ届かない。ひとりも手放さない。ミリオンの姿勢はここに詰まっています。
MVとしてもかなりイカれていて、歌い分け対応曲ということはもちろんですが属性対応もしています。ユニットに含めたアイドルの属性によって振り付けがかわったりライトパターンが変わったり、どうしてそこまでやるんだよとこっちが逃げたくなるような作り込みがされています。マジでいくつパターンがあるんだ?億じゃきかないはず。
初の周年イベントということで走り方の加減がわからないプロデューサーも続出、そして運営側もそれにストップをかけられないまま熱狂の嵐は続き、Pの体力と石を燃やし尽くしていったことも有名。中には入院にまで至ったPもいたとか。UNION!!が宿すドラマのもう一つの側面。以降のイベントにリフレッシュタイムが設けられるきっかけを産んだ、血塗られた歴史である。
以上、ざっと10曲分のMVでした。もし初めて見るという人が楽しんでいただけたのなら幸いです。
また現在 「765PRO DIGITAL LIVE THEATER」略してデジシタと呼ばれるまったく新しい投票企画も始まったばかりです。
https://milishita-3rdanv.idolmaster.jp/digital_theater/
Pが「コレだ!」と思う曲を投票し、ミリシタMVをつなげたひとつのライブ作品を作り上げようという企画です。 現時点の枠は16曲分。
いやこれ・・・・・・自由にセットリストを組んでライブやっていいよって・・・こんな妄想はかどる企画あります?これヤバいオタクがSNSとかSS創作とかでオリジナルセットリストを書いてんのとまったく同じじゃん。俺たちの妄言を現実にするまたとないチャンス!テンション上がるしかないでしょ。
残念ながらミリオンの7th、アイマス初の野外ライブは中止となってしまいましたが、その気持の受け皿としてこんな企画を用意してくれて感謝しかないですね。感謝しかねぇよ。
今回はMVを中心にミリシタを紹介しましたが、豊富すぎる衣装、異常に早い楽曲追加ペース、かぶりのストレスゼロのガチャ体制(いわゆるキャラ整理の必要なし)、AP消費サクサクかつオートライブでながらプレイも簡単・・・などなど、などなど・・・驚くほど快適にプレイができる音楽ゲームです。
最近はちょっとメンテも増えてきましたが、ホスピタリティある基本姿勢は作品に愛着が持てる理由のひとつになりえる。あと楽なので"サブ"のゲームとしても空き時間に落とし込みやすい。
アニメ化ですこし気になりだしたような人にこそ触れてみてほしいですね。
最後に最高のGlow Mapをお聞きください。